タイムの基礎知識と効能

~タイム~

学    名:Thymus vulgaris 
科    名:シソ科
別   名:コモンタイム、タチジャコウソウ
抽出部位:葉部
種類:多年草
抽出方法:水蒸気蒸留法
主な成分:フラボノイド(アピゲニン、ルテオリン)、タンニン、サポニン、精油(チモール、カルバクロール)
作  用:免役強化、抗菌、抗ウイルス、鎮痙、去痰、利尿作用、
適  応:消化不良、気管支炎、上気道カタル、膀胱炎
主 産 地 : フランス

◇古代エジプトでは、ミイラを作る際の防風剤として使用されていました。またギリシア人は、神殿や入浴時に焚く香りとしても利用されていました。

◇スパイシーな甘さが特徴のタイムにはチモールやカルバクロールという精油成分が含まれており、ハーブの中でも最も抗菌力の強いハーブで、呼吸器系の不調に用いられます。
◇タイムの芳香蒸留水でうがいを行なうと、抗菌・殺菌作用により口内炎や風邪の感染症の予防になります。
市販品ちして、うがい薬、歯磨き粉、薬用石けん、消毒液などにも利用されています。

◇免疫系を強化してくれるので、気管支炎や咳などの不調に役立ちます。

◇食事後にタイムのハーブティーを飲むと消化を助けてくれ、便通も促してくれます。
◇タイムには、タイムゲラニオールという成分が含まれていて、ローズに似た優しい香りが神経を強壮、うつ気味の気持ちを和らげて元気にしてくれます。

◇フランス料理には欠かせないブーケガルニやエルブ・ド・プロヴァンスに使われるスパイスのひとつで、スープやシチューの香りづけに、お肉料理の臭み消しの下ごしらえに、お肉の塩漬けの保存食などとしても使用されます。

◇1990年のアメリカ国立癌研究所のデザイナーフーズ計画によると、タイムは癌予防効果のある食材に位置付けられています。

関連記事