ペパーミントの基礎知識と効能

~ペパーミント~

学    名:Mentha piperita
科    名:シソ科
抽出部位:葉部
種類:多年草
抽出方法:水蒸気蒸留法
主な成分:l-メントール、l-メントン、1.8シネオール、イソメントン
作  用:鎮静、鎮通、抗菌、抗ウイルス・抗菌、駆風、通経、解熱、頭脳明晰
適  応:集中力欠如、精神疲労、食欲不振
主 産 地 : アメリカ、イギリス、インド、中国、スペイン
※日本のJapanesemintは北海道の北見薄荷が有名

ミントという名前はギリシャ神話に登場するMentha(メンタ)に由来します。
冥界の王ハーディスが地上に現われたときに妖精のメンタに恋をし、それに嫉妬したハーデスの妻がメンタを雑草に変えてしまいました。可愛そうに思ったハーディスは香りを与え、良い香りのする薬草へと姿を変えさせたという逸話があります。
それ以後、ミント呼ばれるようになり現代では世界中で愛されるハーブとなっています。

ペパーミントは、ウォーターミントとスペアミントの交配種です。
ミントの種類は2000とも3000とも言われていて種類繁殖力が旺盛で、地上に植えると他の植物を根絶させ、すべてミントに変えてしまいます。
さらに種が混ざると次々と交配種が生れていくため、地上に植えてはいけないとまで言われます。

辛味と甘さの両方を持つペパーミントのスーッとするさわやかな清涼感は、気分が爽快になります。胃腸障害の改善やリフレッシュ剤にと大変幅広く利用されています。

◇スキンケア、ヘアケア、フットケア、歯磨き粉、アロマバス、芳香浴に利用されています。
また、虫やアリ、ネズミ、ゴキブリの忌避など防虫にも活躍します。

◇ペパーミントのさわやかなメントールの香りは、脳の働きを活性化とともに消化器働きも高めてくれます。食べすぎ、飲みすぎ、食欲不振の時に優しく胃腸のあたりをトリートメントすると気分がスッキリします。二日酔いや乗り物酔いにも効果を発揮します。
また、疲れがたまった時などにペパーミントを芳香浴に用いると、眠気覚ましなり集中力も増すのでおススメです。

◇スポーツ後の筋肉痛には、火照った部分をクールダウンさせてくれる冷却作用もあり、患部へのトリートメントも効果的です。

◇スキンケアとして、殺菌、冷却、食毒作用もあるため、暑い夏のお肌を整える化粧水や、シャンプー&リンスなどに使用すると気持ちよく快適に過ごせます。

◇ペパーミントのお茶は、朝起きて飲むとシャキッと目覚めが良くなります。
また、食後に飲むことで、胆汁の分泌を促進することで食べ過ぎや飲みすぎ、食欲不振の症状を和らげてくれます。

また腹部の筋肉の緊張を和らげてくれるので、過敏性腸症候群の症状などにも効果的です。

【注意】
皮膚・粘膜刺激があるため、敏感肌の人は注意すること。体温を下げる作用もあるので、高濃度・広範囲に使用しないこと。
妊娠中や高血圧の人、6歳児未満の乳幼児には使用を控えること。



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