ハーブで作るバラの香りのワードローブサシェ

今回のハーブクラフトは、バラの香りのワードローブ・サシェ
木製のハンガーにぶら下げるタイプの香りのサシェです。

[材料]
ドライハーブと花
・オリスルート、バラの花びら、シナモンスティツク、月桂樹の葉、ホウショウ、クローブ
・ローズオイルとパチュリオイル(シソ科の植物で保留剤的な役割)を合計3滴
・木のハンバー、麻布、リボン、飾り紐、密封袋

[作り方]

  1. 今回は木製ハンガーを使用します。あらかじめ好みの色にペイントして乾燥させておきます。
  2. オイルとバラ以外の材料を、硬いものから順に少しづつ乳鉢と乳棒で砕いて混ぜます。
  3. 密封袋に入れ、バラの花びらを入れてからオイルを加え、よくなじませます。
  4. 何日か熟成させると香りが落ちつき、とてもいい香りになります。
  5. 香りが落ち着いてきたら、和紙で包み麻布でサシェの形を作りリボンと飾り紐をつけます。
  6. ぜひお気に入りの洋服をかけてみましょう。

夏はどちらかと言うと柑橘系のフレッシュな香りをよく使用しましたが、暑さもやわらぎ秋がやってくると、ボディローションもコロンも、バスフィズも、お部屋に炊き込む香りも、しっとり優雅なローズの香りをよく使用するようになります。

今回はローズの精油(エッセンシャルオイル)とパチュリの精油(エッセンシャルオイル)をブレンド。
パチュリはどちらかというと和の香りっぽいのですが、他の香りの精油とブレンドすることで香りをより長持ちさせる保留剤てきな役割もあり、年数がたつほど奥深いよい香りへと変化します。

また月桂樹やホウショウは、ナフタリンのようなきつい香りがないにもかかわらず虫がよりつかないというすぐれもの。
衣裳部屋に入った瞬間に、とてもいい香りが部屋一杯に広がって、つい大きく深呼吸してしまうほどです。


お気に入りの洋服をこのハンガーにかけておくと香りが洋服に移り、その洋服を身に着けて動いたときに、そこはかとなく漂ってくる香りはなんとも言いようがありません。

日本では古く平安時代から、貴族たちの暮らしに香りは欠かせないものでした。
平安時代の貴族たちはお部屋で香りを焚いて邪気を払ったり、好みの香を衣に移しこんで香りを楽しんだり、異性に対し個性をアピールしたりしていたという文献が清少納言の『枕草子』に残っています。

時代は変わっても、香りを身につけ、身も心も清らかに優雅に過ごす ”香りの楽しみ” は変わりませんね。



関連記事