16 Sep 2018
人は満足すると脳からアルファ波が出て、それがストレスの解消にもつながる
何年も前にどこかで書いた面白い記事を思い出しました。
「人は満足すると脳からアルファ波が出て、それがストレスの解消にもつながる」
という内容を実験によりたしかめるというものでした。
適当に切ったゴボウを、一方はフライパンに油を入れて炒め、もう一方は何も入れずに炒めます。
もちろんは味付けはしません。
それを食べ比べている時、人の脳はどのような反応を起こしているかというのを測るものです。
食べている人たちは全員、「油で炒めたゴボウのほうがゴボウの味と甘みを感じることができておいしい」と言いました。
何が面白かったかというと、単に炒めたゴボウを食べている時に脳は何の反応も示さなかったのに、油で炒めたゴボウを食べている時は脳にアルファ波が現れたのです。
これは、人が「おいしい」と感じた時に脳が満足してアルファ波が現われたということでした。
今回は食べ物での実験でしたが要するに、満足した気持ちになるとアルファ波が現われ、ベータ―エンドルフィンというホルモン物質が分泌されます。これは脳の快楽物質であり、ストレスを解消させたり幸せを感じられるホルモン物質といわれています。
アルファ波は脳波のひとつで、心身ともにリラックスした状態の時に多く現われます。
アルファ(α)波が多くなると、ストレスを抑え脳や体をリラックスした状態に導いてくれたり、免疫力を高めたり、脳を活性化させたり、創造力を豊かにしてくれます。
さらに記憶力の増大や集中力アップなど様々な効果を誘導するとも言われているのです。
この実験結果から、満足=アルファ波=感性が豊かになる
という図式が成り立つという実験結果でした。
職場だけでなく、家庭や子育てでもストレスの多い現代社会でアルファ波を多く引き出してくれる癒しの周波数は、自然界に多く存在します。
f/1ゆらぎ
「f/1ゆらぎ」というのを聞いたことがあるでしょうか?
「f/1ゆらぎ」とは、規則正しさと不規則さがちょうどよいバランスで調和したパターンのことをさします。
「f/1揺らぎ」は自然界の様々なところで見られる現象で、鳥のさえずり、滝の音、川のせせらぎ、波の音、風の音、木々や花々や葉っぱの揺れ、木漏れ日、ホタルの光、また風鈴の音。
さらに月の明かりや星の光、雲の動き、朝日や夕日などにも存在します。
また、人の心拍の間隔など私たちの体のリズム、更には宇宙の中にも「f/1ゆらぎ」が存在するそうです。
そして音楽にも「f/1ゆらぎ」が存在します。
モーツアルトやバッハ、ショパンの音楽はその代表です。クラシック音楽を聞くと落ち着いてリラックスできるのは、リズムの中に1/fゆらぎの周波数が多く含まれているからなのですね。
さらにキャンドルの灯りにも癒しの効果があります。ゆらゆら揺れる炎を見ているととてもリラックスできるのは、キャンドルの炎の揺れも「f/1ゆらぎ」の周波数だからです。
アロマテラピーとハーブの香りでリラックスするとストレスが解消
また、いい香りを嗅いでリラックスした状態になった時にも、アルファ波が現われます。
私は以前、不規則な仕事で忙しくストレスフルな暮らしから病気を引き起こした経験がありますが、今はアロマテラピーとハーブを暮らしの中に取り入れることでストレスを解消し、癒しを上手に生活の中に取り入れています。
香りは鼻で感じると思っている人が多いのですが、鼻で香りを嗅ぐと精油の成分が鼻の奥の嗅細胞というところに付着し、嗅細胞が興奮して神経系に電気信号を送り大脳に伝わります。大脳に通達してはじめて「におい」として認識されるのですが、この時間はわずか0.2秒以下。
痛みを感じるまでの時間は0.9秒以上といわれるので、それに比べると香りは一瞬にして脳から私たちの体中を駆け巡るのです。
アロマランプやディフューザーで好きな香りの精油を焚いて、自宅に居ながら自然界の香りを取り入れたり、いい香りのスパイスをお料理に使ったり、ハーブやお花をベランダで育てたりしていると、疲れがたまっていても自然といい気分になり癒される日々を送っています。
素敵な香りに包まれていると気持ちも心も優しくなれるのです。
自分の好きな香り、いい香りを嗅ぐことで私の脳が満足し、幸せを感じているのですね。
私の場合は、美味しいお料理はもちろんですが、アロマやハーブのある暮らしのおかけで満足=アルファ波=感性が豊かになる
という図式が成り立っているようです。
ということは、いつも満足できる状態を作り出すことが大切だということですね。
おしいものを食べて満足する。
いい音楽を聴いて満足する。
きれいな景色を見て満足する。
いい映画や、舞台を見て満足する。
好きなお花や野菜を育てて満足する。
面白い本を読んで満足する。
美術館やミュージカル、お芝居などを見て満足する。
素敵な人たちと、いろんな話をたくさんして満足する。
知らないところに旅に出て満足する。
大好きなことに携わって満足する。
今まで知らなかったことに出会って満足する。
それから、それから………。
もう、日常の中に数え切れないくらいあります。
そう、きっと、いつもこんな体験をいっぱいしている人が、「 感性豊かな人」 と言われる人なのでしょう。
だから何でも中途半端だったり、あきらめ癖がついていたり、イヤイヤ何かをやっていたり、いつもストレスをためていたりすると満足感も感じられないし、アルファ波も出ないし、感性も豊かには育たないですね。
満足すると感性が豊かになる
そう自分の努力しだいで、より「 感性豊かな人」へと変化することができるのだと思います。
そのためには、どんなことにも一生懸命に向かい合い、新しいことにどんどんチャレンジし、楽しみ、脳が満足できる事をいっぱい経験していきたいと思います。
そして、その方法をアロマやハーブを通してたくさんの人に伝えていけたらうれしいですね。