5 Jan 2019

今、ブームになっている水煮缶をお料理に使っていますか?
私は以前から鮭やアサリ、シーチキンなどをよくお料理に使っているのですが、テレビの健康番組でサバ缶が取り上げられて以来いろいろな種類の水煮缶が店頭に並べられるようになりました。
さらに健康ブームにあやかり、水煮缶のお料理レシピ本もたくさん出版されています。
目次
何故、水煮缶はこんなに注目されているのでしょう?
日本で缶詰が最初に作られたのは明治時代、北海道でイワシの油漬けの試作が行なわれました。
その後、10月10日に正式にサケ缶が作られ、日本缶詰協会は10月10日を缶詰の日と制定したそうです。ご存知でしたか?
もともと缶詰は非常食という位置づけにありましたが、最近では日常食になりつつあり、お料理のレパートリーも拡がりましたね。
魚の缶詰は取れたての新鮮なものを、頭と内臓を取り除き丸ごと密封してハイスピードで缶詰加工しているので、骨も皮も身もすべて丸ごと入っており、生の魚より新鮮で栄養効果が非常に高く美味しいのです。
体に必要な、でも現代の食事からはなかなか摂れない不足している栄養素を手軽にたくさん補えるので、生活習慣病など健康や美容によい食材として注目されています。
栄養効果の高い缶詰の種類
①サバの水煮缶
サバには、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)という体に良いオメガ3系の不飽和脂肪酸、カルシウムとビタミンDが豊富に含まれています。
DHAは体内で生成できない必須脂肪酸の一種で、私たちの脳や網膜などの神経系を組織する栄養素で脳に良いとされている油分です。
認知症予防にも、ぜひ摂りたい栄養素なのです。
EPAは血液サラサラ効果があり、血栓予防、動脈硬化、脳梗塞や高脂血症の予防をする働きがあると言われています。
DHA・EPAは青魚に含まれているのですが、魚以外にはえごま油やアマニ油に含まれているので、普段のお料理におすすめです。
では、私がよく作るメニューをご紹介しましょう。
*サバ缶のトマトシチュー
<材料>
・トマトの水煮缶
・サバの水煮缶、水
・ニンニク、生姜、青ネギ
※サバの臭みを消すために使用します。
・オリーブオイル
・人参、ジャガイモ、玉ねぎ、シイタケ・マイタケ・しめじなどのキノコ類
・コンソメの顆粒 ※私はウェイパーで味付けしています。
・スパイス:マジョラム・オレガノ・オールスパイス・バジル
※魚の臭みを消し、深みのある香りを引き出すハーブでトマト料理にピッタリのスパイスを揃えました。
・ホットチリソース
<作り方>
①オリーブオイルに生姜、ニンニクを入れ油に香りを移し、青ネギとサバの水煮缶を汁ごと加えてよく炒める。
※この過程を入れることでサバの生臭さがなくなるのでおすすめです。
②野菜とキノコ類をオリーブオイルで炒め①とトマトの水煮と水を適量入れ、コンソメの顆粒やスパイスを入れて野菜が柔らかくなるまで煮込みます。
③全体的に柔らかくなり味がしみ込んだら、バジルとホットチリなどで味を調整します。
④シチューで楽しんだ後は、パスタを入れてペスカトーレ風、ご飯にシチューとチーズをのせてオーブンで焼きグラタンライス風、豆乳をいれてご飯でリゾットにしたりと、いろいろなお料理に変化するのでとてもおすすめです。
*サバ缶のサラダ風
<材料>
・サバの水煮缶
・タマネギのスライス
・マヨネース
・粗挽きの黒コショー
<作り方>
①サバ缶にタマネギのスライスをのせ、マヨネーズ、粗挽きの黒コショーをいれて混ぜるだけです。おかずの一品におすすめです。
②鮭の水煮缶
鮭には、抗酸化成分のアスタキサンチンがたっぷり含まれています。
アスタキサンチンはエビ、カニ、イクラなどに含まれる赤い色素でカロテノイドの一種で、身を守るために体にアスタキサンチンを多く蓄えエネルギーに変えているのです。
アスタキサンチンの抗酸化力はすごくて、ビタミンCの3,000倍、ビタミンEの1,000倍、CoQ10の800倍、さらにビタミンA、ビタミンB群、ビタミンDも含んでいる鮭缶は活性酸素を抑え、肌・内臓・免疫力を高めてくれる究極のアンチエイジング食材です。
アスタキサンチン配合の化粧品やサプリメントも多く出ていますが、お肌にハリを与え、美肌作りに役立ってくれると女性に人気の栄養素です。
アスタキサンチンは脂溶性なので、オリーブオイルを使って鮭のムニエルにしたり、鮭のトマト煮こみにするのがおすすめです。
*鮭のトマト煮込み
<材料>
・鮭の水煮缶
・トマトの水煮缶
・オリーブオイル
・ニンニク
・玉ねぎ、ピーマン、しめじ
・とろけるチーズ
・コンソメ顆粒
・スパイス(オレガノ、バジル、黒コショー)
・ホットチリソース
<作り方>
①オリーブオイルにニンニクを入れ油に香りを移し、鮭の水煮缶を汁ごと加え、野菜とキノコ類をトマトの水煮と水を適量入れ、コンソメの顆粒、スパイスを入れて野菜が柔らかくなるまで煮込みます。
③全体的に柔らかくなったら、ピーマンを加えバジルとホットチリで味を調整し、とろけるチーズを加えます。
④サバ缶のトマトシチューと同じくパスタを入れてペスカトーレ風、ご飯にシチューとチーズをのせてオーブンで焼きグラタンライス風、豆乳をいれてご飯でリゾットにしたりといろいろなお料理に使えます。
アスタキサンチンとトマトのリコピンで、W抗酸化力UPのおすすめメニューです。
③イワシの水煮缶
イワシには、豊富なEPAとイワシペプチド(タンパク質)が含まれているのが特徴です。イワシ缶には生のイワシの1.5倍の豊富なEPAが含まれています。
ブームになっているサバ缶よりもイワシ缶の方がEPAが多いので、血栓や動脈硬化、脳梗塞や高脂血症の心配がある方は、イワシ缶を摂取することで血流を改善に役立ちます。
イワシ特有のイワシペプチドは、イワシのタンパク質を酵素で分解した栄養成分です。
イワシペプチドには、血流よくし、緩やかに血圧を下げる働きがあります。
イワシペプチドを配合したサプリメントは、「血圧が高めの方に適している」と特定保健用食品(トクホ)として認定もされています。
イワシの水煮缶は骨まで柔らかく、いろいろな味付けにして召し上がれます。
・イワシ水煮缶+梅干し+生姜の甘露煮(醤油で味付)
※梅干しのクエン酸をプラスすることで、血液の酸化を防ぎ血液をサラサラにしてくれます。
・イワシ水煮缶の味噌煮
・イワシ水煮缶を使ったトマト味煮込み
・イワシの水煮缶で醤油と生姜で甘辛煮
和・洋・中といろいろなお料理にアレンジできる水煮缶と ハーブ&スパイスのミックス効果で、生活習慣病の予防、高血圧抑制、老化予防、 ダイエットにと様々な美容・健康パワーが期待できます。
ぜひ、日常の食生活水煮缶を取り入れてみませんか。