8 Aug 2021
今回はハーブとして、スパイスとしてもよく知られているフェンネルをご紹介します。
フェンネルはとてもいい香りのするハーブで、葉も花も種子もすべてが食用になるという、素晴らしいハーブ・スパイスです。
我が家のベランダイングリッシュガーデンのフェンネルも大きくなり、あまりの暑さのせいか枯れかけていたので収穫しました。
バッサリ切っても、また秋になり新芽が出てくるのが楽しみです。
フェンネルの基礎知識
学 名:Foeniculum vulgare
科 名:セリ科
和 名:ウィキョウ
抽出部位:葉、茎、花、果実、種子
種 類:多年草(草本植物)
主な成分:精油(トランスアネトール、フェンコン、エストラゴール)、脂肪酸(リノール酸)
フラボノイド(クエルセチン、ケンフェロール)、フラボノイド配糖体ルチン
作 用:消化亢進、駆風、去痰、鎮痙
適 応:鼓腸(お腹にガスがたまる)、疝痛(差し込む腹痛)、上気道カタル(咳止め)、健胃整腸
原 産 地 : 地中海沿岸、温暖な地域
◇学名のFoeniculum(フォニクルム)は、ラテン語で「干し草」という意味で、繊細な羽のようにきれいな葉と黄色い小さな可愛い花を持つフェンネルは、古代ローマより野菜として、料理用のハーブとして食されてきました。
◇古代ギリシャでは、マラスロン(ギリシャ語で痩せる)と呼ばれダイエットに効果があるハーブとされてきました。
消化促進や胃腸にガスがたまる状態の改善に、効果があるとされています。
◇利尿作用、発汗作用で体のむくみに働き、体をスッキリさせてくれます。
◇フェンネルから作るフェンネルシロップは咳止めに使用され、ドイツでは小児病院で処方されているハーブでもあります。
◇また口臭防止として食後にフェンネルのハーブティーを飲むのがおすすめ、胃腸もスッキリします。
◇アネトールとフェンコンの芳香成分は、スパイシーなー甘みのある香りで、種子はカレーの香辛料として使われたり、パンやパイに入れて焼いたり、スープやシチュー肉料理の香辛料として使用されます。
◇ポテトサラダや、キャベツとベーコンの料理にもよくあいます。秋になると、ピクルスの香り付けスパイスとして使用します。
◇生の葉や茎、花は魚料理との相性もよく、魚のハーブとも呼ばれています。鮭や白身魚のムニエルには欠かせません。
◇またサラダに入れても、きれいですし、ソースなどにもおすすめです。
黄色い可愛いフェンネルの花は、太陽に輝き、また風に揺れている姿はとても可愛いですし、緑のレースのような葉は風に吹かれると、とても優雅です。
ハーブの中でも、お料理に欠かせない香り豊かなハーブ・スパイスのフェンネルは、葉も花も種子も、すべてが食用になるという素晴らしいハーブ・スパイスです。
鉢植えでも手軽に育てることができるので、ぜひこの機会に育ててみませんか?
フェンネルで食卓が香り豊かになること間違いありません。