我が家のガーデンは、夏の象徴でもあるコモンマロウの花が真っ盛り。鮮やかな赤紫色の花が次から次へと咲き続けています。
コモンマロウは鑑賞用としてだけではなく、古くから食用や薬用としても栽培されてきました。
今回は、コモンマロウを使ったハーブティー「夜明けのハーブティー」をご紹介します。

コモンマロウはどんなハーブ?

16世紀、ヨーロッパの医師たちは、コモンマロウを「この植物の成分を抽出して作った水薬を毎日飲むものは、その日1日、一切の病気から身体を守ることができる」と信頼していたそうです。

学名はMalva sylvestris(マルウァ・シルウェストリス)。
マルウァはギリシャ語で「柔らかい」の意味に由来し、大きなハート形の葉が特徴です。葉っぱも、私の手の平が隠れるくらい大きく育っています。

花はエディブルフラワーとしてサラダに、乾燥させてハーブティーに、また葉はモロヘイヤのような粘着があり、若葉は痛めたり、てんぷらにしたりしていただくこともできます。

コモンマロウはとても繊細な花で、2日目には開花した花がしおれてしまうため
ハーブティー用にと毎朝収穫をしていますが、この時期は乾燥が追い付かないくらい毎日たくさんの花が咲きます。

 

夜明けのハーブティー

コモンマロウの主要成分は、粘液質(多糖類)、アントシアジニン、タンニン。
粘液質を豊富に含むため欧米では気管支や粘膜系によいとされ、喉の痛みや咳、胃炎や膀胱炎などに用いられています。
また皮膚のトラブルやシップにも使われています。

乾燥させた花に熱湯を注ぐとあざやかな濃青色のハーブティーになります。

これはアントシアニンによるもので、さらにレモン汁を加えると液性が酸性に変化してパッとアカネ色や淡いピンク色に変わることから、「夜明けのハーブティー」と呼ばれます。
なんだかとってもロマンチックなネーミングですね。

コモンマロウの花はあまり一般的には知られていなかったのですが、この夏はカフェでもハーブティーやデザートなどに使われ不思議なお茶として紹介されています。

また、ハチミツやカルピスとブレンドしたり、カクテルにしたりとアレンジも様々。

エディブルフラワーとしてサラダに入れたり、気管支や喉によいハーブとして今とても注目のコモンマロウ。
一般的にはマロウブルーとも呼ばれていますが、この夏は香りにも見た目にも癒される美味しい “夜明けのハーブティー”がおすすめです。

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