花粉症対策におすすめ!エルダーフラワーコーディアルの作り方

~エルダーフラワー~

まもなく花粉症の時期がやってきます。
私はこの時期になると春の花粉症に向けて、今からエルダーフラワーのお茶をのみ始めます。

今回は、エルダーフラワーの効果効能と、自宅でできるエルダーフラワーコーディアルの作り方をご紹介します。

エルダーフラワーの基礎知識

学    名:sambucus-nigra
科   名:レンブクソウ科(スイカズラ科)
別名:ムラサキバレンギク、パープルコーンフラワー
使用部位:花部、果実
原産地:イギリス、オーストラリア、北アフリカ、アジア
主な成分:フラボノイド配糖体(ルチン、クエルシトリン)、クロロゲン酸、粘液質(多糖類)、ミネラル(特にカリウム)、精油
作  用:発汗、利尿、抗アレルギー
適応:風邪、インフルエンザ、花粉症

エルダーフラワーの効果効能

エルダーフラワーの歴史はとても古く、古代エジプト文明より薬用植物として利用されてきました。
6月頃になると白い小さな可憐な花が咲き甘酸っぱい香りがあたり一面に漂う、初夏を知らせる代表的なハーブでもあります。

ヨーロッパでは古くから家の守り木としても植えられてきたエルダーフラワーは、私が住んでいたイギリスでも街路樹として、また家の庭木としてあちらこちらで見かけることができるくらいとてもメジャーな植物で、気軽に店頭で購入することができます。

では、エルダーフラワーはどのような効果があるハーブなのでしょうか?

1.風邪の引き初め
フラボノイドの一種クエルシトリンには抗炎症作用があり、風邪の初期症状や風邪の予防、インフルエンザの予防に効果的といわれており、悪寒がある時に体を温めるのに効果的なハーブです。

2.利尿・発汗作用
クロロゲ酸などのフラボノイドを豊富に含むハーブの代表で、抗炎症作用、脂肪の蓄積の抑制、利尿・発汗作用、デトックス効果もあり、ダイエットを手助けしてくれます。
またデトックス効果により毒素や余分な水分を排出することで、むくみや肌荒れにも効果的です。

3.花粉症・アレルギー症状の抑制
抗アレルギー作用があり、カタル症状を鎮めるため、欧米では「インフルエンザの特効薬」と呼ばれ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状を緩和する働きがあります。

イギリスでは、マスカットのような少し酸味のある甘い香りのエルダーフラワーは、エルダーフラワーコーディアルと呼ばれる夏の伝統的な夏の飲み物として子供から大人まで親しまれています。

たくさんの種類の花々が咲き乱れているイギリスでは、初夏に花粉症や鼻炎の症状で悩んでいる人が多く、体質改善のためにと1年かけてエルダーフラワーのハーブティーやコーディアルを飲んでいる人も多いようです。

エルダーフラワーコーディアルの作り方

庭木としてエルダーフラワーを育てているお家では、夏にエルダーフラワーの花を枝ごと摘みとって乾燥させ、各家庭で香りをシロップに移したコーディアルを作ります。
夏は取れたてののエルダーフラワーで作るのがおすすめですが、ドライフラワーだと季節は関係なくいつでも作れます。

★エルダーフラワーコーディアル

【材料】
・エルダーフラワー20房~30房(ドライフラワーは200g)
・レモン1個
・オレンジ1個
・グラニュー糖 1㎏
・水1L
・保存ビン 1L用

【作り方】
1.エルダーフラワーの花をサッと洗って汚れをとり、乾かしておく。
2.鍋に水、グラニュー糖を入れ、火にかけ砂糖が解けたら止める。
3.できあがったシロップの暑いときに、エルダーフラワー、オレンジ、レモンの果汁と皮を入れ、全体が浸かるようにして一晩き、香りを移す。
4.再度火を入れ、シロップを濾し、熱湯消毒かアルコール消毒した清潔な保存ビンに、移して保存する。


エルダーフラワーのコーディアルは、ホットでもアイスでも美味しくいただけます。
朝はお湯をいれてホットで、夜は紅茶にシロップとジンジャープラスして飲むと体がポカポカ温まり、マスカットのような香りにも癒されます。
ハーブティーやコーヒーにシロップを入れたり、夏は炭酸で割って飲んだり、ジンで割ったカクテルもおすすめです。

また、ヨーグルトやアイスクリームにかけたり、パンやホットケーキにシロップをつけて食べるのもとても美味しいです。

最近では、日本でも専門店やネットで購入することができるようになり、いろいろなテイストのコーディアルもあります。
毎年花粉症に悩んでいる人は、ぜひ今の季節からエルダーフラワーコーディアルのお茶をお試しください!

  

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