6 Dec 2020
~サフラン~
学 名:Crocus sativus L.
科 名:アヤメ科
別名:クロッカス
利用部位:雌しべ
薬効:健胃、鎮痛、鎮座、発汗、婦人病(生理痛、生理不順)
原産地:南ヨーロッパ、アジア
◇サフランはクロッカスの仲間で、本などには、よく赤紫色と書かれているが実際には淡ーい藤色のとてもきれいな花が咲きます。
スパイスになる部分は雌しべ。雌しべの部分の1本が3つにわかれていて、とても鮮やかな赤色をしています。
開花した花の中心にあるめしべを慎重に採取し乾燥させて使用します。
◇サフランは世界で最も高級なスパイスとで、スペインのラマンチャ産が最高級と言われています。
「1kgのサフランは約50万本のめしべに相当する」と言われており、昔から偽造品が出回り、ヨーロッパではその罪人は火あぶりの刑に処せられたという話が残っているといます。
ちなみにスーパーなどのスパイスコーナーでは、5・6本で1,000円位で販売されているようです。
◇サフランにはとてもエキゾチックな香りがあり、鮮やかな黄金色の主成分クロシンは15万倍もの水を染めるといわれており、すごい着色力があるのであの香りのいい、きれいな黄色のサフランライスができあがるのです。
◇サフランは染料や料理などに使用され、スペイン料理のパエリアやブイやペースやカレーのサフランライス、リゾットなどには欠かせないスパイスのひとつ。
サフランを入れて炊き上げたパエリアは鮮やかな黄色で香りがとてもいいのです。
サフランの効能
サフランの成分は、α、β、γ‐カロテン。他に色素配糖体であるクロシン、無色の苦味配糖体ピクロクロシン、精油(8 – 10%、テルペン、テルペンアルコール、エステル)、クロセチンなど。香りの主成分はサフラナール。
サフランには多くの薬効があり、健胃、鎮痛、鎮座、発汗、婦人病(生理痛、生理不順)によいと言われています。
◇ヨーロッパではサフランティーとしても愛用されており婦人病によいとされ、精のつくお茶としても有名です。
またサフランで割ったお酒は、悪酔いしないとも言われています。
サフランで色づけされたリキュール「シャルトリューズ」はおすすめです。
日本では、これからクリスマスやお正月に備えサフランが売れる時期です。
私もクリスマスにはサフランを使ったパエリア、シーフードのブイヤベース、プリン。
さらにお正月にはサフラン使ってサツマイモのきんとんを作ります。
色鮮やかなきれいな黄色のきんとんができあがるのが楽しみです!!
サフランの使い方
サフランの色素成分クロシンは水溶性で、油には溶けにくいため、お料理でサフランを使用する際は、水かぬるま湯に2時間以上浸して色出しします。より鮮やかな黄色を出したい場合は、一晩浸けておくとよいでしょう。
私はお料理に使いたくてサフランを栽培し始めたのですが、とてもきれいなサフランの花にも魅了されています。
貴重なスパイスのサフランを、無農薬でしかもほしいだけ手に入れることができるなんて、し・あ・わ・せです。
サフランの花のめしべをせっせと収穫し、乾燥させることにしましょう。
今年は年末年始と自宅で過ごすことが多くなると思います。
色鮮やかなサフランを取り入れて、スペシャルな華やかなクリスマス料理、お正月料理を作ってみてはいかがでしょうか。