5月1日「スズランの日」~大切な人にスズランの花束を贈りませんか?

5月1日は「スズランの日」。
今回は「スズランの日」と「スズランの花」についてのご紹介です。

「jour des Muguets(ミュゲの日)」とは

「jour des Muguets(ミュゲの日)」は、フランスで5月1日に祝われる伝統的なイベントです。

フランス語でスズランのことをMuguets(ミュゲ)、英語ではスズランのことをlily of the valley(リリー・オブ・ザ・バレー)といいます。

フランスの「jour des Muguets(ミュゲの日)」の歴史は古く、19世紀に遡ります。

ミュゲの花が5月に咲くことから、この日は春の訪れを祝う行事として始まりました。

また、キリスト教の伝統に基づき、5月1日は聖ヨセフの祝日であり、聖母マリアの保護を祈る日でもあります。

「スズランの日」には、人々は友人や家族に親しみや愛情を込めてスズランの花束を贈りあい、幸運や幸福を願います。

この習慣は、19世紀後半に拡がり特にパリで女性がミュゲの花を売る風景が広まり、その花束は愛や感謝の意味を込めて贈られるようになりました。

日本でもフラワーショップから「スズランの日」が拡がり、スズランの花を見かけることが多くなってきました。

「スズランの花」の特徴

春の訪れを告げるスズランは、白い小さな可愛い花が釣り鐘上に咲き、その清らかな白い花姿と独特の香りは私たちを楽しませてくれます。

スズランの香りは、非常に特徴的で独特な香りです。

一般的には、スズランは清涼感のなるフレッシュなグリーンの香りと甘いフローラルな香りが混ざりあったもので、春の息吹を感じさせる爽やかで清潔な印象という感じです。

そのため、スズランは男女を問わず好まれる香りのようです。

すずらんの香りは疲れやストレスを癒し、集中力を高めると言われています。

リラックスしたいときはもちろん、長時間のデスクワークやパソコンでの作業の疲労を軽減してくれる効果が期待できます。

一部の伝統的な医学やハーブ療法では、「スズラン」には抗炎症作用や利尿作用があるとされ、健康維持に役立つ可能性があるとも言われています。

また、スズランは蜜蜂たちに花粉や蜜を提供することで受粉昆虫の生態系にも貢献しているため、大切な植物でもあります。

「スズランの花」はブーケとしても人気

「スズランの花」は咲く時期が限られていますが、「純粋」「純潔」「謙虚」「感謝」という花言葉を持つことから、この時期に結婚する方のウェディングブーケ、結婚式や誕生日、母の日などの特別な日に花束として人気になっています。

英国で2011年4月29日に行われたウィリアム王子との結婚式で、キャサリン妃、現在のキャサリン・Middleton妃が結婚式で使用したブーケを持って歩きました。

キャサリン妃のブーケは、伝統的なスタイルのもので、白い色調の花が用いられていました。

その中には、ホワイトローズやジャスミン、リリーオブザバレー(スズラン)などが含まれていました。

特にスズランは、彼女のブーケに使用された花の一つで、清楚な印象と優雅さの象徴でもあり多くの注目を集めました。

おすすめの「スズランの香水」

独特の香りを持つ「スズランの香水」も人気があります。
スズランの香水は、その独特の清らかで爽やかな香りを再現するために様々な方法で製造されています。

スズランの香水は一般的にフローラル系の香水の一種であり、その香りはさわやかで清潔感があり、時には微かな甘さを感じることもあります。

以下に、いくつかのスズランの香水の種類と特徴を挙げてみます。

    1. Diptyque – “Muguet”(ディプティック – “ミュゲ”):ディプティックは、フランスの高級香水ブランドでありの”Muguet”はスズランの香りを表現した香水の一つです。これは、清らかで透明感のあるスズランの香りが特徴。
      日本ではキャンドルを購入できます。
    2. Guerlain – “Muguet”(ゲラン – “ミュゲ”):スズランの香りを再現した香水。”Muguet”は、優雅で繊細なスズランの香りが特徴で、豊かで花々しい印象を与えます。こちらもキャンドルで香りを楽しめます。
    3. Annick Goutal – “Le Muguet”(アニック グタール – “ル・ミュゲ”):アニック グタールの”Le Muguet”は、爽やかで生命力に満ちたスズランの香りを表現した香水。軽やかで穏やかな香りが特徴であり、春の訪れを感じさせます。

スズランの香りがお好きな方は、ぜひ取り入れてみてください。

日本の「スズラン」の名所

「スズラン」は涼しい環境を好みます。
夏の暑さに弱いため、暑さを避けた日陰などで育ちます。

日本では「スズランの名所」として知られる場所がいくつかありますので、その中でも代表的な場所をご紹介しましょう。

  1. 北海道の富良野市:北海道の富良野市は、美しい自然景観とともにスズラン畑が有名です。特に6月頃になると、広大なスズラン畑が美しい白い花で覆われ、見物客を魅了します。
  2. 長野県の安曇野市:安曇野市には、アルプス山脈の麓に位置する高原地帯があり、スズラン畑が広がります。夏にはスズランが一面に咲き誇り、美しい景色を提供しています。
  3. 富山県の立山黒部アルペンルート:立山黒部アルペンルートは、標高の高い地域に広がる高山植物の群生地として知られています。夏になると、スズランが山々の斜面に一面に咲き誇り、見る者を感動させます。

休日、5月1日「スズランの日」にぜひ、訪れてみてはいかがでしょう?

まとめ

フランスでは、5月1日が「jour des Muguets(ミュゲの日)」として知られており、幸運や幸福を願うとともに、感謝や愛情を表すこの日にスズランの花束を贈り合う伝統があります。

また、労働者の権利や労働条件を改善するための闘いもこの日に結びつき、特に労働者階級において「ミュゲの日」=「スズランの日」が重要な意味を持つようになりました。

1889年には、国際労働者の連帯を示すために、5月1日が国際労働者の日として制定され、フランスを含む多くの国で労働者のデモや行進が行われるようになりました。

このように、「ミュゲの日」=「スズランの日」は、自然の美しさと春の訪れを祝うだけでなく、労働者の権利や連帯を象徴する日としても歴史的に重要な役割を果たしてきました。

日本でも5月1日は「スズランの日」として、スズランの花を贈り合うという習慣がフラワーショップを中心に拡がってきました。

今後は、「ミモザの日」のように「スズランの日」も注目されていくのではないでしょうか。

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