冬に身体を芯から温めてくれる9つのスパイスをご紹介

昼間はまだまだポカポカと暖かいのですが朝晩は冷え込み始め、とうとう電気カーペットをいれはじめました。空気が乾燥し、日ごとに寒さが厳しくなると思うと憂鬱になってしまいますね。

これからの季節に大活躍してくれるのがスパイス!
身体を芯から温めてくれるスパイスを毎日の食事に取り入れて、元気に冬を乗りきりましょう。

ニンニク

冬の寒さで血流が悪くなり、代謝が低下すると疲労ががたまっていきます。ニンニクに含まれるビタミンB1が糖質の分解に役立ち、臭いの元となる“アリシン”が代謝作用を高めることで疲労回復を促します。
ニンニクは滋養強壮によいということは誰もが知っていることで、疲れたり風邪の引き初めにニンニクを食べるという人は多いと思います。

また胃ガンの原因ともいわれるピロリ菌の増殖を抑え、ガン細胞に対する攻撃力を高めてくれると言われています。
抗酸化作用が高く免疫を高めてくれるニンニクはオリーブオイルとあわせてお料理に使いたいですね。
どんなお料理にも使えるパーフェクトなスパイスです。

コショウ

辛み特徴成分“ピペリン”が血流を促進、身体内部を温めてくれます。
発汗・発散で新陳代謝が高まりことで風邪の予防や解熱、冷えた内臓を温めてくれることで消化不良が改善します。
ラーメンなどにたっぷりコショーを振りかけることで身体内部を温め、エネルギーを燃焼させてくれるので、体全体がポカポカしてきますよ。

唐辛子

唐辛子には“カプサイシン”という成分が多く含まれていて、摂取すると交感神経が刺激され、神経伝達物質のアドレナリンというホルモンが分泌されます。(これは緊張したり興奮したり、ドキドキした時に出るホルモンです)
その結果、血糖値が上がり、脂肪の燃焼が促進されエネルギーが燃えることで熱を生み出し、体温が上がり、血行促進や冷え性改善につながります。また身体を温めることは免疫機能を高めることにもつながります。
日本では七味唐辛子が思い浮かびますが、世界各国どんなお料理にも使われる万能スパイスです。

わさび

わさびに含まれる“スルフィニル”が血流を改善し血栓予防、血液サラサラ効果、脳梗塞や動脈硬化を予防、胃ガンの原因ともいわれるピロリ菌の増殖を抑制すると言われています。
特徴成分のひとつ“ワサビチオヘキシル”がくしゃみの原因のヒスタミンサンの放出を防ぐので、鼻炎や花粉症の人はぜひ、わさびをとりましょう。

チューブのわさびには、本わさびと生わさびがあります。
本わさびは日本原産のわさびで風味が豊か、生わさびは、本わさびと西洋わさび(ホースラディッシュ)のミックスしたものです。

西洋わさび(ホースラディッシュ)の方が辛味が強いので、購入するときに裏面の成分表を確認しましょう。

シナモン

シナモンは、漢方の世界では桂皮と呼ばれ欠かせない素材のひとつ。健胃、発汗、鎮痛、駆風、整腸、収れんなどに処方されています。

血流改善の効果があり血管がボロボロになり細くなってしまったゴースト血管も蘇らせてくれ、冷え性の改善や美肌、アンチエイジング、むくみ改善の効果も期待できます。

冬は温かいコーヒーやココア、豆乳や牛乳などに振りかけて飲むのがおすすめ。
今の季節はシナモン入りのパンプキンパイやスイートポテト、リンゴパイも美味しいですね。

山椒(ジャパニースペッパー)

山椒にはいくつかの種類があります。
どちらも柑橘系のさわやかな香りと舌がしびれるようなピリリとした刺激の辛味があります。

山椒の代表的な成分でピリリとする辛味の元の“サンショオール”は、体を温め消化を促進します。
血流が良くなると、肩こりや神経痛も改善します。

山椒は味噌や醤油などの日本料理と相性がよく、すまし汁やうどん、そば、キノコやタケノコ料理、ウナギなど魚の照り焼きの風味付け、昆布の佃煮には欠かせません。

七味唐辛子の原料でもあり、私は必ず山椒がたっぷりと入っている七味唐辛子を買っています。
中国料理に使われる花椒(チャイニーズペッパー)の方が辛み強く、麻婆豆腐や担々麺、火鍋、鶏肉の炒め物などに使われています。

八角(スターアニス)

星のような形が特徴で名前の由来。
シナモンを凝縮したような独特の甘い香りの成分は“アネトール”でとてもスパイシーな香りがします。
スターアニスの特徴成分のひとつ“リモネン”は胃腸の働きを活発にし、消化を助ける働きがあります。
また女性ホルモンのエストロゲンの分泌を促す作用があり、更年期障害の改善、冷え性改善、血行促進にも役立ちます。

中国料理や豚肉や鴨料理の香りづけや杏仁豆腐やクッキーなどのデザートの香りづけには欠かせないスパイスです。

クローブ

和名は丁子。クローブの蕾を乾燥させたものです。香りの代表的な成分は“オイゲノール”。
抗酸化作用があり胃腸の調子を整え消化を促進することで血行が良くなり体を温め、冷え性改善に役立ちます。

抗菌・殺菌作用が強く、虫歯や歯痛にクローブを噛むと言いと言われているほどです。

カレーやシチュー、ポトフ、ビーフシチューなどの肉料理、中国料理では豚の角煮にクローブはかかせません。
リンゴのコンポート、ホットワイン、チャイやケーキの香りづけにも使われます。

ショウガ(生姜)

血流促進、発汗、風邪、のどの痛み、痰、発熱にもよい万能なスパイスです。
ショウガの特徴成分のひとつ“ジンゲオール”には、基礎代謝をupさせ血行を促進する作用や体を温める働きがあります。

ショウガは熱を加えることでより効果を発揮するので、温かい飲み物に入れたり、煮込み料理やうどん、カレーやスープ、味噌汁などに入れるのがよいでしょう。
強い殺菌作用、抗酸化作用が食あたりを防いでくれるので、お刺身などの生魚と一緒に食べたいスパイスです。

これからますます気温が下がり手足が冷たくなったり、風邪をひきやすくなったり、胃腸障害で食欲が落ちたりしがちです。
毎日の食生活に、身体を温めるスパイスを取り入れて免疫力を高め、元気に冬を乗り切りましょう!

スパイスの摂りすぎにはご注意。たくさん摂ればいいというものではありません。
偏りのないように、使用の際はスパイボトルの使用方法を確認して使いましょう。

↓私の一番のお気に入り「ウルトラ生姜パウダー」
年間を通して常備しています。身体がポカポカです。

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