12 Jun 2022
今回は除虫菊を使って、夏の風物詩である蚊取り線香を作りましょう。
除虫菊とは
除虫菊はキク科の多年草植物で、マーガレットのような白い可愛い花が咲きます。
学 名:Tanacetum cinerariifolium
科 名:キク科の多年草
和 名:シロバナムシヨケギク
抽出部位:花の子房
種 類:草木
主な成分:ピレトリン
作 用:蚊、ゴキブリ、害虫などの忌避作用
主 産 地: 地中海沿岸、中央アジア
除虫菊の花の子房にあるピレトリンという成分に殺虫効果があり、古くから世界中で殺虫剤の原料として使われています。
咲いている花そのものには殺虫効果はありませんが、土に植えてあると害虫の忌避効果にはなるようです。
除虫菊で作る蚊取り線香
最近では、蚊よけのスプレーや、吊り下げタイプ、置き型タイプのもの、電気式のもの、手首につけるものなど、いろいろなタイプの虫よけ対策グッズが販売されていますが、敢えて除虫菊を使った天然素材の蚊取り線香を使って、日本の夏を感じてみるのもいいものですよね?
蚊取り線香って作れるの?と思っている人も多いようです。
蚊取り線香は、除虫菊を乾燥させてパウダー状にしたものを使います。
<材料>
・除虫菊パウダー
・タブ子
・水
・天然香原料
材料をまぜ合わせてまとめ、蚊取り線香のように渦巻き型にするか、コーン型に形作ります。
あとは、数日乾燥さえれば出来上がり。
蚊取り線香は、ホームセンターやドラッグストアーで購入できますが、一般的な蚊取り線香はいかにも……という香りなので、おうちの中が蚊取り線香の香りになってしまいますよね。
除虫菊パウダーとタブ子だけでも作れますが、天然香原料を調合することで、すっきとした香り、甘い香り、優しい香りなど自分の好みの香りの蚊取り線香を作るれるのが、手作りのいいところ。
今回私は、白檀とラベンジンの香りを中心に調合しました。
渦巻きが少々不格好なのもお愛嬌。
作っているときにも雅な香りに癒されますが、数日間乾燥させ火をつけると、また香りが変わります。
熱を加えてみないと香りがわからないところも、少々ミステリアスチックなお香の世界の楽しさとも言えます。
蚊や小さな虫を寄せ付けない効果だけでなく、さらに心地いいお香の香りに癒されリラックスな時間を過ごすことができる除虫菊の蚊取り線香。
この蚊取り線香を焚いていると、浴衣姿でうちわを持ってお庭で夕涼みでもしたくなります。
まさに日本の夏の風物詩のひとつでもありますね。
除虫菊で作る優しい雅な香りの「除虫菊の蚊取り線香」、おすすめです。