春の香りを感じさせてくれる梅・桃・桜

3月3日は桃の節句。
店頭でも春を告げる「桃の花」を見かけるようになりました。
では桃の香りってどんな香りがするのか知っていますか?
今回は春を告げる梅・桃・桜の香りについてご紹介しましょう。

よく梅、桃、桜の花は比較されるのですが、それぞれの花は少しずつ時期がずれて、梅、桃、桜の順番に咲き始めます。

いずれもバラ科で一重と八重の花、白い花や淡いピンク、濃いピンクの花もあります。

梅の花

梅は地域により格差がありますが、大体2月上旬頃から咲き始めます。

梅の花には、酢酸ベンジルという成分が含まれており、特に白い花は優しい甘い香りがします。

梅の形のお菓子があるように、丸い可愛い花が特徴です。

桃の花

現代の「桃の節句」は新暦の3月3日ですが、本来「桃の節句」は旧暦の4月に行われていました。

そして、「桃の節句」に飾る花は果物の桃ではなく、観賞用に品種改良された花桃と言われる種類の花です。

桃の花は大体3月上旬頃から咲き始めます。
新芽の両側に対に花が付くのが特徴です。可愛いですね。

では、花桃の花はどんな香りがするのでしょう?
実は花桃の香りは、顔を近づけると本当に薄っすらと感じられる程度の香りしかありません。

桃の花の香りの精油は摂取できないので、桃の香りをつける香水や入浴剤などは、合成で作られた果物の桃の香りをつけるため、桃の花も同じ香りがすると刷り込まれているようです。

でも、桃の花は春を告げる香りと言われるように、花を見ていると春の香りを感じ、幸せな気分になりませんか?

ちなみに花桃の里として有名なのは、南信州阿智村の桃源郷、一度だけ訪れたことがありますが、まるで絵を書いたかのような、おとぎ話に出てくるような、とても美しい景色でした。

桜の花

桜の花は3月中旬か下旬頃から咲き始めます。
桜の花びらは丸い花で先が割れており、こんもり房のように枝につくので、とても華やかな感じがします。

満開に咲く様子はとてもきれいですが、花びらがヒラヒラと散る風景は、これまた風情があってとても優雅です。

桜にはアニスアルデヒド、 β‐フェニルエチルアルコール、ベンズアルデヒド、クマリンなどの成分が含まれており薄っすら香ります。
クマリンは、桜餅の葉の香りというとイメージできるでしょう。

バラの花のように華やかではないし、それぞれ咲く時期が短かく、はかない感じがするけれど、日本の春を告げる代表的な梅・桃・桜のかわいい花と優しい香りが、私は大好きです。

3月3日の桃の節句には、ぜひ桃の花を飾ってお家で春を感じてみませんか?

 

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