27 Jun 2021
5月~6月は青梅の季節。
今回は、らっきょう酢に漬けるだけで柔らかくて美味しくできあがる、簡単梅干しの作り方をご紹介します。
果実を収穫できる梅
梅にはたくさんの種類があります。
梅干しになる青梅は、どんな梅でもいいというものではありません。
お花見用の梅の花はとてもきれいですが、種の部分が大きく梅干しなどにはむきません。
代表的なものとしては、梅の王様とも呼ばれる和歌山県の南高梅。
大きくて皮が柔らかくて美味しいですね。
お値段は他のものと比べると少々お高いですが、やっぱり美味しいです。
梅(青梅)の効能
梅はとても栄養効果が高く、カリウム、カルシウム、ナトリウム、リン、マグネシウム、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンEなどの栄養成分が豊富に含まれています。
そんな梅を使って日本で初めて梅干しが作られたのは、平安時代と言われています。
伝染病の予防や食中毒、傷の消毒など、薬として使われていたようです。
青梅にはリンゴ酸が多く含まれており、梅干しとして熟成されていくとクエン酸に変わっていきます。
クエン酸は疲労物質の乳酸をエネルギーに変え、新陳代謝を促す働きがあり、梅干しは疲労回復効果によいと言われています。
今回は塩漬けではなく、らっきょう酢でつけているので塩分の取り過ぎの心配もなく、お子さんもおやつのように食べることができるので、おすすめです。
「1日1個の梅干しは医者いらず」と言われているように、特に汗を掻く夏場にはぜひ毎日梅干しを食べたいですね。
らっきょう酢で漬ける梅干しの作り方
通常は梅干しを作るのはとても手間がかかるので、料理好きな人じゃないと作ろうと思わないかもしれませんね。
でも、とっても美味しく簡単に作れる梅干しの作り方があるのです。
【材料】
材料は青梅と漬け酢だけです。
・青梅
・米酢、砂糖、塩、かつお昆布だし、蜂蜜を煮立てて作ります。
時間のない方は、市販のらっきょう酢を使用するとお手軽です。
※はちみつ入りのらっきょう酢もあります。
・ガラスの保存瓶
・楊枝か竹串
【作り方】
①青梅の底の黒い小さなヘタを、楊枝過竹串を使って取ります。
②青梅を水でよく洗います。
③ざるに上げて水分をよく乾かします。
④煮沸消毒かアルコール消毒したガラスの保存瓶に青梅を入れ、市販のらっきょう酢を全体が浸かるように注ぎます。
⑤1日に1回は瓶をゆすって酢が全体にまざるようにします。
※空気に触れている部分があるとカビが生えることもあるので、気をつけましょう。
昨年はMサイズの南高梅を使いましたが、今年は3Lサイズの南高梅を使ったのでかなり大きいです。
ひと月くらいで食べるられるようになりますが、私は3ヶ月~半年位置きます。
皮も果肉もとろっと柔らかくなり、酢につけたとは思えないくらい甘くて美味しい、まるでフルーツのような梅干しができあがります。
お茶うけにもピッタリ。
1日2個でも3個でも、ついついペロッと食べてしまいます。
梅が柔らかくなったら、取り出し保存容器に移します。
保存期間は、冷暗所で1年位です。
漬け酢には梅の香りと味が移っているので、酢の物やドレッシングにしたり、焼き魚にかけたりと何にでも使えます。
また、私は炭酸で割って爽やかな梅の炭酸ジュースとしても飲んでいます。
ちなみにこちらは、昨年らっきょう酢で漬けて作った梅干し。
かなり黄色くなってから漬けて半年くらい置いたせいか、青梅が赤っぽくなっています。
今年はどんな感じにできあがるのかなと、ウキウキしながら毎日ガラス瓶を揺すっています。
日本の伝統的な青梅を使った梅干しは栄養効果が高く夏バテ防止、疲労回復を始め、健康、美容、ダイエットにも期待できます。
この時期、旬の青梅を使った、らっきょう酢で漬ける簡単梅干しに、ぜひチャレンジしてみませんか?