クリスマスの永遠のシンボル「ヤドリギ(宿り木)」を飾りましょう

クリスマスの時期になると花屋さんでも目にするようになってきた「ヤドリギ(寄り木)」。

西洋では、モミの木や柊(ひいらぎ)と同じく、クリスマスを彩る大切な飾りとして使われています。

今回は、ヤドリギ(寄り木)とクリスマスの関係についてご紹介します。

ヤドリギ(宿り木)とは?

「ヤドリギ(寄り木)」はビャクダン科ヤドリギ属の常緑低木で、大地に根を持たずに木に寄生し繁殖して成長する植物です。

寄生した樹木から養分と水分を吸収し、光合成をしながら成長していきます。

冬になり寄生した樹木自体が落葉しても、ヤドリギ(寄り木)は丸くこんもりとした、まるで緑の鳥の巣があちらこちらに作られているかのようです。

欧米に伝わるヤドリギ(宿り木)伝説

ヤドリギ(寄生り)は、冬になり寄生した樹木がすべて落葉してしまっても、緑の葉がこんもり茂っていることから、「再生のシンボル」「永遠の命のシンボル」、神聖な不思議な力を持つものとしてケルトの時代から尊重されてきました。

私が住んでいたイギリスではクリスマスになると、ヤドリギ(寄生り)は魔除けとして、繁栄のシンボルとして、柊(ひいらぎ)やモミの木のようにリースやスワッグにして玄関のドアーに吊るしていました。

ヤドリギ(寄り木)はクリスマスの永遠シンボル

イギリスでは「kissing under the mistletoe」と言って、クリスマス飾りのヤドリギの下で恋人同士がキスをすると、それは結婚を約束したという意味で、二人は幸せになれるというとてもロマンチックな言い伝えがあります。

もともとはケルトのドルイドや北欧の神話の伝説からきているものです。

ヤドリギ(寄生り)の下で会ったら、「たとえ敵同士でも争いをやめキスをして仲直りしなければならないという言い伝えからきている」と言われています。

日本ではヤドリギ(宿り木)はあまり見ることはありませんでしたが、群馬県の赤城山の里山滞在プロジェクトで「ヤドリギ伝説~愛が深まる丘 赤城山~」と紹介されていますので興味のある方はご覧ください。

京都でも里山に分け入るとヤドリギを見つけることができますので、ぜひ山間へ出かけた際にチャレンジして見つけてみてはいかがでしょう。

クリスマスの時期、ちょっとおしゃれな花屋さんだと、ヤドリギ(宿り木)が手に入るかも知れません。
今年はモミの木や柊(ひいらぎ)と一緒に、ぜひヤドリギ(宿り木)をリースにして玄関の扉に飾ってみませんか?

世界に幸せと平和が訪れますように!
ヤドリギ(宿り木)にそんな願いをこめて、クリスマスの日を迎えることにしましょう。

Merry Christmas!



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