20 Jan 2019

2月14日はバレンタインデー。
今回は、バレンタインデーの始まりと海外のバレンタインデーについてご紹介します。
バレンタインデーの起源
バレンタインデーのはじまりはローマ。
西暦3世紀の頃、皇帝クラウディウス二世は、家族や愛する者たちの元を去りたくないという理由で戦争に出たがらない若者達に結婚を禁止令を出しましたが、イタリア中部にある町のキリスト教司祭であるバレンチノ(英語読みではバレンタイン)は、可愛そう兵士たちをみかねて、内緒で結婚をさせていました。
そのため皇帝は、バレンチノを投獄してしまったのです。
バレンチノは、獄中でも恐れずに看守たちに引き続き神の愛を語りました。
言い伝えによると、ある看守に目の不自由な娘がおり、バレンチノが彼女のために祈ると、奇跡的に目が見えるようになったそうです。
これがきっかけで、バレンチノは西暦270年2月14日に処刑されてしまいました。
死ぬ前に「あなたのバレンチノより」と署名した手紙を彼女に残したと言われています。
それが後に、若い男性が自分の好きな女性に、愛の気持ちをつづった手紙を2月14日に出すようになったそうです。
それがバレンタインカードの始まりです。
バレンタインデーのチョコレート
日本では女性がお目当ての男性にチョコレートを渡す日とされていますが、最近では自分用に美味しいチョコレートを求めて購入する人が増えてきていますね。
今年も、各メーカーやパテシィエ達がさまざまな趣向を凝らして作りあげたチョコレートがショーウインドウに飾られ、女性たちが列をなしています。
私が興味があるのは見た目の可愛さもありますが、ハーバルセラピストとしてはやはり、今年はどんなハーブやスパイスを取り入れたチョコレートがあるのかしらということです。
もともとチョコレートは、カカオにミルクやハチミツ、お塩をはじめ色々な種類のスパイスをブレンドして味付けされています。
ナッツメグ、カルダモン、シナモン、クローブ、ペッパー類、ミント、ローズ、柚子、オレンジ、レモン、ジンジャー、山椒、お茶、唐辛子などがアレンジされて個性的な風味のチョコレートが生みだされていきます。
見た目のインパクトももちろんですが、どんな味がするのだろう?
チョコレートとハーブ&スパイスのマリアージュ!
ミルキーなチョコ、スパイシーなチョコ、フルーティーなチョコ、ハーバルテイスとなチョコや、お酒やワインが入った大人の味のチョコ、ナッツ類が豊富なチョコなど、ひとことでは言い表せないくらい深い風味の美味しいチョコレートがたくさんありますね。
今年もどんなチョコレートが登場するだろうかと期待がいっぱいです。

イギリスのバレンタインデー
私が住んでいたイギリスロンドンでは、2月14日になると、駅の構内や街のあちらこちらにstallと呼ばれている花屋さんの露店が出没、街にお花やハーブの香りが漂っていました。
並んで花束を買っている男性や、真っ赤な大きなバラの花束を抱えて道を歩いている男性をたくさん見かけました。
男性が大きな薔薇の花束を抱えて歩いている姿はとても素敵です。
また、この時期シヨップには、たくさんのバレンタインカードが溢れているのです。見ているだけでも素敵なカードがたくさん!
バレンタインデー発祥の地イギリスでは、赤い薔薇やハーブの香りに彩られた花束に、思いを込めた花言葉をメッセジカードに託して贈るのが一般的なのです。
愛を伝える赤い薔薇の花言葉は「あなたを愛しています」。

バレンチノのように「あなたのバレンタインより」(From Your Valentine)や「わたしのバレンタインになって」(Be My Valentine)と書いたりします。
ロマンチックですね。
現存する最古のものは、1400年代初頭にロンドン塔に幽閉されていたフランスの詩人が妻に書いたもので、大英博物館に保存されています。
本来のバレンタインデーと言うのは、夫婦、恋人、親友、家族など自分の愛する大切な人と、お互いの気持ちを伝えあう日なのです。
欧米ではウエディングシーンや大切な人に花束をプレゼントする際には、花言葉や香りを選んで花束が作られます。

今年のバレンタインデーには、チョコレートだけでなく“”香りの花束“ にバレンタインカードを添えて大切な方に贈ってみてはいかがでしょう。