14 Nov 2020
今回は和の香りのハーブを使った防臭・防虫剤を作りましょう。
着物やバッグ、草履などは頻繁に使用するものではないと思いますが、いざ必要になったときに虫食いの被害に「えっ!!!」と思わず声をあげてしまった経験はないでしょうか?
春と秋の衣替えの時期に着物ダンスや衣装ケースをチェックし、防臭・防臭剤を入れ替えておけば虫食いから守ることができると思います。
たまにしか使用しないからこそ、大切な衣装をしっかりとお手入れし保管することが必要ですね。
和の香りの手作り防臭・防虫剤の作り方
和の香りのハーブを入れて作る匂い袋(サシェ)を作り防臭・防虫剤として使用します。
ハーブの中でも特に、虫除け効果とリラックス効果のあるハーブをブレンドして作ります。
[材 料]
・白檀(サンダルウッド)……ソフトな甘さがあるウッディーで落ち着いた香り。クローブとの相性が良い。
・ヒノキのチップ……心を安定させてくれる落ち着いた香り。
・オリスルート(ニオイアヤメの根)
・シナモンのチップ……甘くスパイシーな香り
・クローブ……ヒノキや白檀のブレンドに合う。シャープでスパイシーな香り。
・ラベンダーの精油……爽やかなラベンダーの香りは和の香りとも相性がピッタリ。虫除け効果。
・和紙かお茶パック
・生地(和柄がおすすめ)と紐
・ナイロン袋
[作り方]
1.ナイロン袋にお好みの材料をブレンドし、ラベンダーの精油を数滴加え混ぜ合わせます。
2.お茶パックの中に入れます。
3.お茶パックの重なっている部分を中身がこぼれないようにボンドで接着します。
4.和柄の生地で袋を縫って紐を通して起きます。
5.袋にお茶パックを入れ紐を結びます。
着物タンスや衣装箱に入れるときは精油成分が移ることもありますので、衣類には直接ふれないようにタンスの両脇の隙間にひとつずつ置きます。
一般的な防虫剤を使っている人は、久しぶりに着物タンスを開けて着物を出したときにナフタリンや樟脳の強い香りがしていやだなあと思ったことがあると思います。
でも、忌避作用のある和の香りのするハーブで作った匂い袋は、時間とともに香りが熟成し、優しいまろやかな香りになります。
虫除け効果とともに、着物の袖に触れるだけでもふんわり香りますし、優しい残り香を楽しむこともできます。
また、着物を着て出かけるときに匂い袋を着物のお袖や帯の間に挟んで置くと、和の香りがそこはかとなく漂い優雅な感じがします。
着物タンスだけではなく、バッグ、草履はもちろん、お雛様などの保管にもおすすめです。
衣替えと合わせて、着物タンスや衣装ケースに、ぜひ手軽にできる和の香りの手作り防臭・防虫剤を取り入れてみてはいかがでしょう。