立春も過ぎ暦の上では春といいますがまだまだ暖房は欠かせませんね。
我が家のベランダにある自称イングリッシュガーデンではハーブを中心に約100鉢を育てていますが、ここのところ日に日に植物に可愛いお花咲き出しています。

四季咲きラベンダーのデンタータ、アップルゼラニウム白い小さな花、スイートバイオレット(ニオイスミレ)の可愛い紫色のお花も蕾がつき始めました。
植物の世界では春がもうすぐそこまで来ているのですね。

イギリスロンドンのイングリッシュガーデン

私がイギリス・ロンドンに住んでいる時は、一年中休日になるたびにあちらこちらのイングリッシュガーデンに出かけていました。

イギリスにはナショナルトラストで保存されているものから個人所有のものまで、数え切れないくらいのたくさんの美しいイングリッシュガーデンがあります。

私が通っていたカレッジがリージェンツパークの中にあったのと、家からほぼ10分という立地にあり毎日のように出かけていたリージェンツ・パーク
その公園の中になるクイーン・メアリー・ローズ・ガーデン。
名前の通り公園内には400種類、30,000本以上のバラが咲くとても美しい公園です。特に5月~10月頃が見頃です。

シェイクスピアの妻アン・ハサウェイが子どもの頃住んでいた家と言われている、ストラトフォード・アポン・エイボンにあるアン・ハサウェイの家。

シシングハースト・カースル・ガーデン
素敵なお城や白と銀系の花と植物だけを集めた「ホワイトガーデン」は、とても美しく一度は見ておきたいガーデンです。

そして、アップトン・グレイのマナーハウス
アップトン・グレイのマナーハウスのイングリッシュガーデンの源流をつくった人が、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した、画家であり女性園芸家のガートルード・ジークルという人です。

彼女が100年以上前にデザインしたガーデンのひとつで、後のマナーハウスのオーナーであるローザムンド・ウォリンジャーさんが、荒れ果てていたガーデンを当時のままに復元したという、イングリッシュガーデンの原形というべきとても美しいガーデンです。

イングリッシュガーデンは、いろいろな色の花やハーブなどが、あたかも自然にそこに生えていたかのように作り出されるナチュラルなところが、私はとても好きなのです。
そして、その中に自分自身も参加できるというところが―。

私はイギリスに住んでいるあいだに、すっかりイングリッシュガーデンのとりこになってしまったのです。

我が家の自称イングリッシュガーデンは小さなベランダガーデンですが、約100鉢のハーブや花を育てていると、疲れていても、心が乱れていても、気が付くといつのまにか心穏やかになっているから不思議です。

植物の持つ生命エネルギーのパワーは本当にすごいと思います。
色や香り、そして私たちの目には見えない、何か大きなヒーリング効果があることは間違いありません。

特に最近では、人気のスローライフが後押ししたのか、自然志向やアロマセラピー、ハーブブームなどとあいまって、ガーデニングが私たち日本人のライフスタイルのひとつとして定着してきたようです。

ジークルは、言っています。
「自然、建築、ガーデニングがひとつのアート。すばらしい庭というのは、せつじょ、慎み、質素、信頼そして愛があること。人間と同じなのです。」と。

いつか、私もそんな ”愛”のある庭を造りたいと思わずにはいられません。

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