17 Nov 2018
朝晩冷え込みが強くなってきました。
この季節になると柚子の香りが恋しくなります。
冬が旬の柚子(ゆず)。柚子の原産は中国ですが、日本では飛鳥・奈良時代に栽培されていた記録が残っていて、古くから、ゆず湯など薬用として使われてきました。日本国内では高知・徳島県が産地として有名です。
柚子には約75種類ほどの芳香成分が含まれていますが、その主成分の70%はリモネンで皮の粒々に含まれており皮をぎゅつとしぼると香気溢れるさわやかな香りがするのが特徴です。
柑橘系の中でも私が最も好きな香りです。
昔から冷え性改善には柚子がいいと言われているように、リモネンには体を温め風邪の予防、血管を拡張し血流を促す、血流の滞りを解消するなどの働きがあります。
手先足先など女性に多い冷え性は、女性ホルモンが低下したり自律神経の乱れにもつながるのでゆず湯で体を温めましょう。さらに、クエン酸にはビタミンCがたっぷり含まれており美肌効果、あかぎれやひび、しもやけなど皮膚のトラブルにも効果があると言われています。
私も冬になると手がカサカサしてくるので、ゆず湯は愛用しています。
また柚子のさわやかな香りにはストレス性の不調や胃腸、頭痛、足腰、神経痛などの痛みも和らげ心も元気にしてくれ、免疫の向上やリラックス効果にもつながります。
今年の冬至は12月22日。
冬至は柚子とカボチャで体を温め邪気を追い払うと1年は風邪はひかないと古くから言われているように、これから寒くなる冬にかけてゆず湯は最適です。
柚子が手に入る場合は丸ごと湯船に浮かべるといいですが、私は1年中使える柚子の精油を使用しています。
浴槽に5滴加えるのですが、精油はお湯には混ざりにくいので、粗塩に精油を落として良くかき混ぜたものを浴槽に加えるといいですね。
また、お風呂上りには柚子の精油でマッサージするというのもおすすめです。
植物油10㎖に柚子の精油2滴を加え、不調の部分、胃腸のあたりをそっとなでるようにトリートメントすると軽くなりますし、ふくらはぎを下から上へトリートメントすると足が軽くなりポカポカしてきます。
柚子はとっても美味しい!
何となく胃が持たれた感じで食欲のない時でも、柚子の香りは食欲を増進させてくれます。
これからの季節は鍋物やすまし汁、うどん、あえ物などどんなお料理に入れても美味しい薬味にもなります。
私は柚子七味が大好きで、冬は特に大活躍です!
さらに夜寝る前に飲む柚子茶も、体がポカポカしておすすめです。
しぼった柚子と皮を細かく刻みハチミツを加えて作りますが、この時期は市販されている柚子茶も多くなるのでお手軽です。
おすすめは手作りの柚子胡椒
柚子と青唐辛子、お塩、フードプロセッサーがあれば、手軽に柚子胡椒を作ることもできます。
柚子胡椒好きの私は市販のものだと1週間に1本は使い切るので、1年中使えるように手作りしています。
冷凍保存も可能です。
柚子の果実の旬は冬なので手に入ったときは柚子がいっぱい浮かんでいるゆず湯がいいのですが、なかなかたくさんの柚子は手に入らないですよね。
そんな時は精油がおすすめ。
1年中ゆず湯も楽しむことができるし、お部屋の芳香浴や、柚子の香り豊かなハンドクリームも作れます。
冷え性の方は寒い時期におすすめ、旬の柚子をぜひ取り入れてみませんか?