27 Mar 2022

我が家のベランダガーデンに一足早く春が訪れています。
スイートバイオレット(ニオイスミレ)の可愛い淡い紫色の花が、たくさん咲き始めました。
今年で12年目のスイートバイオレットですが、株分けした鉢やこぼれ種で咲き始めた花もあり満開です。
スイートバイオレットは、スミレ科スミレ属の耐寒性多年草で、ほとんど手がかからないので毎年3月には咲き始めてくれます。
朝ベランダの窓を開けると、甘い優雅な香りがお部屋にはいりこんできます。
そしてお水を与えると、ベランダ一面にとても良い香りがいっぱいに漂い、幸せな気分になります。
スイートバイオレットの香りは香水の原料に使われており、とても「かぐわしい」と言う言葉がぴったりです。
スイートバイオレットの香水と言えば、代表的な「ペンハリガン」。
1870年にウィリアム・ペンハリガンによりイギリスロンドンに創業された、英国王室御用達ブランドの「バイオレッタ」です。
スミレ、ゼラニウム、シトラス、ムスク、シダーウッド、サンダルウッドが配合されており、天然香料と最高の技術で作られているこの香水は合成とは違い、自然の香りそのもの。
ちょっとシャープなグリーンのような香りから、時間とともに少しづつ変化しスミレ花の香りそのものの香しい香りへと変化します。
甘い香りがあまり好きではない女性や男性にも好まれる香りだと思います。
スイートバイオレット(ニオイスミレ)というと、シェイクスピアの代表的な喜劇『真夏の夜の夢』の中で、恋の媚薬(惚れ薬)として登場します。
「寝ている人の瞼に一滴たらすと、その人が目が覚めた時に初めて見た人に恋をしてしまう」というものです。
シェイクスピアは、この花の香りを「ビーナスの吐息よりかぐわしい」とたとえています。
私はこの喜劇をシェィクスピアが生まれ育った街、ストラトフォード・アポン・エイボンの屋外で上演されたのを見たのですが、その時からスイートバイオレットが大好きになり、その香水のとりこに。
その後は、リージェントストリートにある店舗へ出かけて手に入れました。
でも、日本ではなかなか手に入らないのと、ちょっとお高いので、自分へのご褒美として手に入れたい香水です。
今日は「恋の媚薬」 スイートバイオレッとのミニブーケを飾り、スイートバイオレットの砂糖漬けを紅茶に入れて幸せな時間を過ごしましょう!