健康長寿も食べている“医師がすすめる油”とは?

天婦羅や揚げ物、炒め物、マヨネーズやドレッシングなど油をたくさん使っている食べ物の摂りすぎは、コレステロールが増え肥満の原因になったり成人病になったりと、油の摂りすぎは体によくないと思っていませんか?

実は油には栄養素がたくさん含まれていて、私たちが生きていくために必要なエネルギー源でもあるのです。

いい油をとることは皮膚や細胞膜の強化や血管の強化にもつながり、美容や健康にはか欠かせないのです。元気で長生きするために正しく油を選んで、生活に取り入れましょう。

どんな油がいいのでしょう?

油には2種類のタイプがあります。

飽和脂肪酸:常温で固形になるもの。バター、ラード、牛豚の脂身等を含む。人間の体内で合成できるので過剰摂取に注意しましょう。
不飽和脂肪酸:常温で液体のもの。植物油と青魚の油など。体内で合成できないので、食べ物から摂取する必要があります。

活性酸素を防ぐ……オリーブ油、こめ油、キャノーラ油がおすすめ。
血液中の悪玉コレステロールを減らす、動脈硬化の低下、紫外線によるシミ・シワ・皮膚ガンの原因となる活性酸素を防ぎ、
エイリアン脂肪を押さえ心臓を守ってくれます。

一番のおすすめはオリーブ油です。
オメガ9の代表、オレイン酸が悪玉コレステロールの上昇を抑え動脈硬化を予防、ポリフェノールは悪玉コレステロールの酸化を防ぐ作用があります。

1日に大さじ2杯位を目安に摂ると、動脈硬化の予防や血糖値スパイクの抑制になると医師もすすめています。

店舗ではたくさんの種類のオリーブオイルが販売されていますが、エクストラバージンオリーブオイルが一番ポリフェノールが多く含まれています。私が購入するポイントは、イタリア製でオーガニック認証マークがあり、IOCの世界基準による酸度が0.8%以下のエキストラバージンオイルを選んでいます。

加熱に強い油なので、で天ぷら、炒め物、アヒージョなどにも使えますし、フレッシュのままドレッシング、トースト、ヨーグルトやデザートにかけて食べるのも美味しくておすすめです。

免役機能を高める……ごま油、紅花油、コーン油がおすすめ。
ごま油の成分は、オメガ6の代表、リノール酸、γリノレン酸、アラキドン酸で、体内では作れない必須脂肪酸です。
ごまの抗酸化物質であるセサミンは、肝臓の活性酸素を除去し、血液中の増えすぎた悪玉コレステロールの生成を抑えてくれます。
1日大さじ1杯位を摂ることで、肝臓の働きがよくなると医師もすすめています。

セサミンはアルコールも分解してくれるので二日酔いも早く改善、また飲む前にごま油を使ったお料理を食べておくと二日酔いになりにくいそうです。

その他、美肌効果、血中コレステロール・血糖値の低下も期待できます。

ごま油は、カボチャやトウガラシなどVEの食材と組み合わせて摂ることで、さらに抗酸化作用がUPします。
ごま油+すし酢+粗挽きコショー+お塩+練リニンニクを少々と玉ねぎのすりおろしで作る中華風のドレッシングは、私のおすすめです。

動脈硬化などの生活習慣病が気になる……えごま油、アマニ油がおすすめ。
悪玉コレステロールを減らし、高血圧低下や血栓の防ぐなど成人病の予防に。
オメガ3の代表、αリノレン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸で、体内では作れない必須脂肪酸です。
イワシやサンマなど青魚の油に含まれます。
熱に弱いため、お野菜のドレッシングにしたり、パスタや焼き魚などお料理の仕上げにかけて摂ります。

アンチエイジング効果……マカデミアナッツ油がおすすめ。
加齢によるシミ・シワ・たるみの予防に、血管を健康に保つ、血栓予防、ダイエット効果も期待できます。
人間の皮膚に含まれているパルミトレイン酸が多く含まれています。
サラダのドレッシングやパルカッチョに。加熱には強いので炒め物にもよい。ふんわりとした香りもいいですね。

エイリアン脂肪とは?
日頃の食生活、食べ過ぎなどによりエイリアン脂肪が心臓の周りに付着し、毛細血管を冠動脈に突き刺し毒素を注入。動脈硬化を引き起こし、長年に渡り進行していき突然死を引き起こすこともあります。「林修の今でしょ講座」より

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