30 Jul 2023
夏の花の代表ともいえる蓮の花が、とても美しい姿を見せています。
今回は、京都嵐山にある世界遺産の天龍寺の境内にある蓮池の蓮の花をご紹介します。
蓮ってどんな花
蓮の花は、7月の暑い夏の時期に開花する水中植物です。
よく晴れた日の朝7:00頃から9:00頃の早朝に開花し、昼過ぎにはもう閉じてしまいます。
きれいな蓮の花の姿を見たい人は、朝一番がおすすめです。
蓮の花の特徴
蓮は水面の泥の中に地下茎を作り、水面から1.5m位茎を伸ばし花を咲かせます。
天龍寺の蓮の花は、ピンクのとてもきれいな大きな花を咲かせていましたが、その他濃いピンクや淡いピンク、赤い花、白い花、黄色い花などいろいろあります。
花の大きさも大倫のものから小倫のもの、一重の花や八重の花など種類も豊富です。
本来、蓮は2種類だったのですが、掛け合わせにより現在では100種類を超えるようです。
蓮の葉の特徴
また、蓮の葉っぱも特徴的な形をしています。
葉っぱは楕円形で水面に浮かんでおあり、表面が水をはじくロータス効果があるのが特徴です。
葉の水滴に朝日が差すとキラキラ輝き、まるで宝石のようにきれいです。水滴がコロコロ転がっていく様子は、とても可愛いです。
蓮の花は、インドやベトナムの国花とされており、太陽や創造、再生の特徴とされています。
また日本では、蓮の花は極楽浄土に咲く神聖な花とされており、お寺に蓮池があるところも多くあります。
蓮の花の香り
あまり知られていませんが、蓮の花には「香り」があります。
ただ、とても柔らかい香りですので、蓮の池の近くにいてもあまり感じることはできません。
ちょっとフローラルな、ちよっとエキゾチックな、ある種スパイシーチックな香りともいうのでしょうか。
蓮(ロータス)の香水も販売されています。
楊貴妃が愛した蓮のお茶
蓮は観賞用だけでなく、食用にも成育されています。
特に蓮茶(はすちゃ)は、楊貴妃が愛したハーブティーとして世界中で知られています。
楊貴妃が、美容と健康のために毎日飲んでいたとされています。
日本では、蓮のお茶はあまり知られていないようですが、美容・健康・肥満防止に良いお茶といわれています。
ベトナムでは美人茶として古くから親しまれているお茶で、お土産としても定番のお茶です。
京都でも、「京の蓮茶」というのがあり、苦味もあまり無く飲みやすいお茶です。
蓮のお茶は、自律神経を整えリラックス効果があるお茶で、夜寝る前に飲むのがおすすめ。
ノンカフェインで、ビタミンや食物繊維も豊富なお茶です。
私たちは蓮の花と聞くと神聖なイメージがあり、お盆にお供えする花と思ってしまいますが、観賞用だけでなく食用としても、また楊貴妃が美と健康のために愛飲したお茶としても愛されているハーブです。