感染症予防に、アルコール+抗菌・抗ウイルス・殺菌作用のある精油(エッセンシャルオイル)で更なる効果が期待できる!

今年の冬は世界的に様々な種類のウイルスが流行しています。
特に猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症には、日々の暮らしの中での予防が大切です。

今回は私たちアロマセラピストが日々あつかっている無水エタノール(アルコール)以外に、精油(エッセンシャルオイル)にも、抗菌・抗ウイルス・除菌・殺菌作用のあるものが多々ありますのでご紹介します。
エタノールと精油のダブル使いで除菌効果が期待できます。

抗菌・抗ウイルス・殺菌作用のある精油(エッセンシャルオイル)

私たちアロマセラピストが日々あつかっている精油(エッセンシャルオイル)は、

植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるものである。
(日本アロマ環境協会のサイトより)

とされているように植物には精油ごとに独自の香りと彼らが生きていくために身につけた、人間にはない素晴らしい機能、効用があります。

精油は医薬品のように即効性はありませんが、複合的な成分のためバランスがよく、使い続ける上でのリスクが少ないのがメリットです。

そのほとんどの天然の精油には、細菌の増殖を抑え感染を予防する抗菌作用ウイルスの増殖を抑え感染の予防をする抗ウイルス作用や、免疫機能を高め体の防衛能力を高める免疫強化作用があり、私たちの心身に働きかけバランスを整えてくれます。

精油の抗感染作用

l-メントール、リナロール、テルピネオール、テルピネン-4-オール、リモネン、α-ピネン、1,8シネオール、チモール、カルバクロール、オイゲノールなどを含む精油成分は、細菌やウイルスの増殖を抑え感染の予防に役立ってくれます。

感染症予防にはアルコール消毒が有効と言われていますが、アルコール(エタノール)+抗感染作用のある精油を使うことで更なる効果が期待できます。それらの成分を含み、手に入れやすく、日々の暮らしの中で役に立つ、初心者が使いやすい精油(エッセンシャルオイル)をご紹介します。

レモン 学名:Citrus limon / 科名:ミカン科/果皮を冷圧搾
特徴:リフレッシュ作用/元気になる/集中力を上げる/精神疲労/消毒・抗菌・抗ウイルス・殺菌作用(消臭に)/免疫強化/空気清浄
→光毒性ありあるので外線にさらさない。

オレンジスィート学名:Citrus sinensis/科名:ミカン科/果皮を冷圧搾
特徴:リラックス・リフレッシュ作用/リラックス作用/食欲増進/消化器系の症状に/抗菌・抗ウイルス作用
→4~6時間は直射日光に当てないように注意

ペパーミント:学名:Mentha piperita/科名:シソ科/全草を水蒸気蒸留
特徴:抗菌・抗ウイルス作用/頭脳明晰/血管収縮/偏頭痛・鼻ずまり/胃腸の不調/乗り物酔い・ジェットラグ/虫よけに/呼吸器を調える
→皮膚刺激が有るため濃度に気をつける。

ラベンダー:学名:Lavandula angustifolia /Lavandula officinalis/科名:シソ科/花穂を水蒸気蒸
※精油をブレンドする時の名仲介役
特徴:鎮静作用/消毒殺菌抗ウイルス・菌作用/ストレスからくる緊張をほぐして、精神のバランスを整える/火傷用の緊急ケアオイル/肩こりや筋肉痛の解消 リラックスの代表

ローズマリー:学名:Rosmarinus officinalis cineol/科名:シソ科/花と茎葉を水蒸気蒸留→刺激が強いので血圧を上昇させる可能性あり
若返りのハーブで女子力アップ
特徴:抗菌・抗ウイルス作用 /発汗・利尿作用/リュウマチ・痛風の緩和/頭脳明晰作用/集中力を上げる。

ユーカリ:学名:Eucalyptusglobuluse/ 科名:フトモモ科/葉を水蒸気蒸留
特徴:頭脳明晰/去痰作用/花粉症・感染症/殺菌作用・抗ウイルス作用/免疫強化作用/感染時の空気虫よけに
→清浄刺激が強いので血圧を上昇させる可能性あり/刺激を与えるので使用量に注意

ティートリー: 学名:Melaleuca alternifolia/科名:フトモモ科/葉を水蒸気蒸留
特徴:オーストラリア先住民族の傷薬/精神的なリフレッシュ作用/殺菌・抗真菌・抗ウイルス作用免疫強化で風の季節や花粉症の時期に良い)/刺激を与えるので使用量に注意

ジュニパー:Juniperus Communis/科名:ヒノキ科/木の果実を水蒸気蒸留法ブルベリー大の青黒い実をつける。
特徴:お酒のジンはジュニパーのこと/抗菌抗ウイルス作用頭脳明晰作用/血行促進・身体を温める/毒素排泄効果/むくみ・セルライトに/肌には収れん作用/利尿作用/腎臓の排泄作用→利尿作用が強い連続して使用しない

ゼラニウム:学名:Pelargonium odratissimus Pelargonium graveolens/科名:フウロソウ科/水蒸気蒸留法
※バラの香りに多く含まれるゲラにオールという共通成分
特徴:ホルモン調節作用/更年期・月経のトラブル/心身のバランスをとる/スキンケで/情緒不安定時/脂性肌・乾燥肌に抗菌・抗ウイルス作用、虫よけに

グレープフルーツ:学名: Citrus Paradisi/科名: ミカン科/果皮を圧搾法特徴
精神を安定させて積極的にする/リンパ系の浄化・解毒作用(消臭に)/抗菌・抗ウイルス作用/セルライトに/肌に張りを持たせる/気分を明るくさせ、幸福感を導く→光毒性あり。紫外線にさらさない。
ジュニパーベリーとブレンドするとダイエット効果があると言われている。

精油の様々な利用法

精油は必ず無水エタノールと精製水で希釈して使用します。
アルコール濃度が99.5%以上の無水エタノール、あるいはアルコール濃度が76.9%以上の消毒用エタノール、それも手に入らなければアルコール分100%のウォッカを使用します。
沐浴法…入浴の際に精油を用いることで、精油の効果に入浴がもたらす効果
・吸入法…ティッシュペーパーに1~2滴、キャンドル式芳香器や電気式芳香器で香りを楽しむ
・トリートメント法…精油を植物性のオイル(キャリアオイル)で希釈したトリートメントオイルを肌にやさしく塗布する方法
・その他セルフスキンケアのためのクリーム、パックなどの化粧水や、香水
・毎日のハウスキーピングに…選択の仕上に1,2滴、掃除機のごみパックに1滴、ぞうきんがけバケツに1.2滴、エアーフレッシュナーに

精油の安全な使用方法

※精油は天然のものよりも、成分が100倍以上も濃縮されているので使用には十分注意をしましょう。
・ 内服禁止(飲まない)。
・ 原液を直接身体に用いない(必ず1%以下に希釈すること)。
・ 肌に原液塗布しない。点眼しない。
・ ベルガモット、レモン、グレープフルーツなどの柑橘系の精油は光毒性があるため、塗布後は
・   空気に触れないよう、高温多湿を避け、冷暗所に保存すること。
・ 特定の病気のある人や妊婦は芳香浴以外には医師に相談をして使用する。
・ 3歳未満の子供には芳香浴以外はさける。子供の手の届かない場所に保管する
・   火気厳禁。芳香拡散器のまわりには燃えやすい物は置かない。また空焚きに注意する。

まだまだ、たくさんの細菌やウイルスに作用する精油がありますが、使い道が分からないとか、とても貴重な精油で価格の高いものは最初から使用せず、アロマテラピーになれてきてから使用することをおすすめします。
現時点では、ドラッグストアーからマスクや除菌スプレー、消毒用ハンドスプレーなどは売切れ状態。
街ですれ違う人の大半がマスクをしているという異常事態ともいえる状況です。

新柄コロナウイルス感染症も、インフルエンザも、ノロウイルスも、花粉症も、日ごろの予防が一番大切です。
石けんを使ったこまめな手洗い、抗菌・抗ウイルス・殺菌作用のある精油とアルコールを使った消毒ハンドスプレーやマスク用スプレー、除菌スプレー、室内の空気浄化(ディフューザーなど)、毎日のお掃除などに使用しましょう。

新型コロナウイルスが気になる方は、 “新型コロナウイルス感染症を防ぐには”という厚生労働省のページも参考にしてください。

 

関連記事