自宅にいながら森林浴!森林の香りがストレスを緩和する

日本は国土の約70%が森で、おいしい水にも恵まれた大変豊かな国です。
世界でも例のない、一年の中に春夏秋冬の四季があり、それぞれに大変美しく、日本に生まれてよかったと思える瞬間でもあります。

真夏と真冬以外、私は度々森に出かけます。
森林の中にいると何とも言えない静けさと心地よい音を感じます。
中でも新緑が目にも鮮やかなGWの頃と、紅葉が美しい10月頃の森林の香りが大好きです。

日常はコンクリートの建物の中に身を置き、テレビやインターネット、パソコン、ラジオ、DVD、電話などの電子機器に囲まれて仕事をしていると、気が付かない間に眼や体に疲れがたまり、人間関係の中でストレスがたまり、「ああ~木々や緑に囲まれた森の中で暮らした~い」とつい口から出てしまいます。

自然の中で澄んだ空気に包まれて目を閉じゆっくり呼吸をしてから歩いていると、心底癒され、心穏やかになり、体の中にたまった二酸化炭素とともに不純物がすべて入れ変わるかのように気持ちがスッキリし、生きるパワーを与えられるような気がするのです。

そんな体験をされたことのある方も多いのではないでしょうか?

自然界には様々な香りが存在しています。
森林の香り、海の香り、川の香り、潮風の香り、山の香り、花の香りや様々な植物の香り、葉っぱの香り、お日様の香り、風の香り、雨の香り、土の香りなどなど。

本来私達には、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という五感の感覚機能があり、それぞれがバランスよく働いているはずなのですが、現代の情報の発達により区切られたコンクリートの中で視覚と聴覚にどんどん刺激を受け、生きていくための原始的な感覚である嗅覚が減少していっているのではないでしょうか?

そんな現代病とも言うべき五感の感覚のアンバランスが影響し、心と体のアンバランスを生み出し、免疫力の低下や心身の健康障害を生み出しているような気がします。

元は私もその一人であり、アロマテラピーやメディハーブの世界へたどり着いたことで元気を取り戻しました。

森林の香りがストレスを緩和する

2014年2月3日付の日本経済新聞に、旭川医大の中村正雄名誉教授らの研究チームが “森の中を歩くとフィトンチッドといわれる森の香り成分が血中に取り込まれることを突き止めた” という記事が掲載されています。

中村名誉教授は「フィトンチッドは肺で吸収された後、血液中で濃縮されているのではないか。森を歩くと気分が良くなる理由を知る手掛かりになる」と話しています。
森林浴は体にいいとよく言われていますが、このフィトンチッドがストレスを緩和させリラックス効果につながるという裏付けになりそうです。

自ら歩き回ることができない植物は、虫や鳥により傷つけられたり食べられるのを防ぐために、カビや有害な菌から身を守るために、また自身が十分に生存できるような環境を整えるために香りのある精油成分を分泌していますが、その成分のひとつがフィトンチッドです。

フィトンチッドとは、ロシア・レニングラード大学のボリストーキン博士が発見し命名。
ロシア語でフィトン=食物、チトン=他の生物を殺す能力を有するという意味がある。
フィトンチッドの香りの大部分は、植物の精油に含まれるテルペノイドで殺菌力を持つ成分が数多く含まれる。

フィトンチッドには、①リラックス作用②消臭効果③抗酸化作用④除菌・抗菌作用があります。
森の中を歩くと、体の中にたまった二酸化炭素を吸収してくれ、血流量が減り、血圧低下や免疫力を高める効果も実験により報告されています。

森林浴をすると、気持ちが良くなり体調が良くなるといわれるのも科学的な裏付けされたということですね。

精霊が宿ると言われる森林浴は朝一番が効果的です。
森からの贈り物フィトンチッドによるリフレッシュ&癒やし効果と、朝一番の太陽の光を浴びることで活性化されるセロトニン(神経伝達物質)効果により体内時計がリセットされます。

森からの贈り物に感謝しつつ森林浴で元気を取り戻しましょう!

自宅にいながら森林浴

森林浴がいいとわかっていても、近くに森がなかったり時間がなかったりでなかなか取り入れることができという方は多いでしょう。
そんな方に、アロマテラピーの精油を使って、自宅にいながら森林浴の環境を作る方法をご紹介します。

フィトンチッドが多く含まれている植物は日本の森林に多くあります。

クロモジ・ニオイコブシ
さわやかな香りからフローラルな香りが特徴で私の大好きな香りです。
ローズウッドの香りとよく似ています。

クロモジには鎮静効果や免疫・抗菌効果が高く、日本の一部の地域では歯ブラシとして使用されていたそうです。
また、クロモジは茶道と関係が深く、京都府大山崎町にある「待庵」。秀吉の命により千利休が作ったと伝えられている茶室ですが、小柄な秀吉の前に大きな利休が座るとおもむろにクロモジの楊枝を、ついさきほど小刀で庭先から取って来たばかりものでと和菓子に添えて勧めたという逸話があります。

ニオイコブシは、モクレン科の木で新芽・枝・葉・幹により香りも成分も違います。
枝葉の精油の香りはフローラルな香り。

ヒノキ・モミ
強めのさわやかな香り
ヒノキは抗菌効果の高い成分が含まれ水に強く腐りにくく、香りがとてもいいので古くから神社仏閣の宮殿作りに使用されています。
シロアリは、ヒノキノ香りを好まず食べないそうです。
伊勢神宮の20年に一度建て替えられる総ヒノキ造りの式年遷宮は有名です。

モミはジュニパーベリーと同じくジントニックの香り付けに使われます。

スギ・ヒメコマツなどが代表的です。
精油のスギは花粉症のスギとは別物なので、花粉症の人でも安心して使えます。
スギはほのかな香りと軽い殺菌作用があり、古くから酒樽や味噌樽、醤油樽などに使われています。

ヒメコマツは日本では珍しい五葉松で飛騨の山々に点在しています。

アスナロ(ヒバ)
抗菌・防虫・美肌機能があります。
森の樹々の根源から湧き上がるような香りで防虫効果が高い。腐らない

サンショウ
ミカン科の植物で日本のスパイスとして誰もがしっているが、精油はスパイシーでレモンのような香り。
サンショウはピリリとして香りがよく、ウナギにふりかけていただきます。

これらの日本産の和の精油は、飛騨県高山市にあります、日本の森から生まれたアロマyuicaさんで購入できます。
私も一度訪れたことがありますが、ぜひ一度飛騨高山の森に足を運び森林浴を味わってください。

また、フィトンチッドが含まれる精油には、ベルガモット、パイン、ローズマリー、グレープフルーツ、レモン、ペパーミント、ジンジャー、サイプレス、シダーウッドなどがあります。

更にスギやヒノキ、サイプレス、シーダーウッドには、セドロールの香気が含まれています。
花王・富山医薬大・国立精神神経センターの共同研究グループによると、杉や檜から高純度に精製した樹木成分「セドロール」の香気に、身体をリラックスさせる働きがあり、眠る前後の室内拡散で、睡眠導入時間の短縮・中途覚醒が減少。
微香性「セドロール」の香気が、睡眠の質を高める事が実証されています。

香りの楽しみ方


1)芳香浴
アロマディフューザーや芳香拡散器(キャンドル式・電気式)、ルームフレグランスなどを使いお部屋に香りを拡散して楽しむ。

2)沐浴法(入浴法)
お風呂に精油を入れて使用する。一般家庭の浴槽では、全身浴は5滴、半身浴は3滴。
ブレンドする場合は、合計の滴数にします。
天然塩に混ぜたり、キャリアオイル(植物油)で希釈して使用する。

また、重曹とクエン酸と塩を3:2:1の割合の分量と森の香りの精油を浴槽に入れること、自宅にいながら森のなかで炭酸温泉につかっているような気分になります。

さらなるリラックスタイムにを過ごすには

聴覚と嗅覚を一緒に働かせて音楽を聞きながら香りを楽しむという方法です。
更に森には独特の音があります。
聴覚的にも森の音は癒しの効果が高いことが知られています。

風の音、木々や葉っぱの揺れる音、滝や小川のせせらぎ、小鳥のさえずりなどなど。
ストレ社会の現代、森の音は森林のフィトンチッドの香りと共に森林療法の大きな柱となっています。

私は夜、宮下富実夫さんのヒーリングCD『水織音』やジャー・パンファンの胡弓のCD『Relax mix by Arkan』を聞きながら過ごすのが大好きです。とてもリラックスでき、知らず知らずのうちに眠りへと誘われます。

こちらは、ジャー・パンファンの胡弓のCD『Relax mix by Arkan』。

原因不明の体調不良や疲れやストレスがたまっている方、森の音と森林の香りをぜひお試しください!

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