2月14日はバレンタインデー。
今やバレンタインデーとチョコレートは欠かせないものとなっています。
今回は、チョコレートについてのお話です。。

チョコレートは薬だった？

チョコレートは甘くて美味しいスイーツと思っていませんか？

実はチョコレートのルーツは、薬だったというお話です。
チョコレートの原料はカカオで、実はチョコレート自体は甘いものではなかったのです。

カカオの歴史は大変古く、紀元前にメキシコで栽培されはじめました。

カカオ豆を乾燥させ、100度～140度の位の熱でロースト、砕いてカカオ豆の胚乳部を取り出し、すりつぶしてペースト状にしたものがチョコレートの原料になります。

そこに色々なスパイスや水、トウモロコシの粉などを混ぜ合わせた液体の飲み物がチョコレートでした。

今でいうホットチョコレートですね。

この時代、カカオは大変高価なものだったため、チョコレートは貴族や特権階級の人たちの間で好んで飲まれていました。

チョコレートは、し好品ではなく滋養強壮のための薬として愛用されていたようで、テイストは甘いものではなく薬のように苦味のあるものだったそうです。

その後、蜂蜜や砂糖、バニラや唐辛子などのスパイスなどが加えられた甘いホットチョコレートがヨーロッパに伝わり、スペイン、イタリア、フランス、イギリスへと伝わっていきました。

イギリスではチョコレートハウスが作られ、裕福な人達がホットチョコレートを好んで飲んでいましたが、後に一般の人たちの間にも拡がってきました。

私もイギリスの寒い冬には、よくホットチョコレートを飲みましたが、とても甘かった記憶があります。

その後、ココアバターを加えた固形のチョコレートが作られるようになりました。
現在では世界中で、様々なテイストや種類の高級チョコレートが、ショコラティエやパティシェにより作られています。

チョコレート（カカオ）の効能

チョコレートの原料であるカカオには、ポリフェノールが豊富に含まれています。

特に、健康によいと言われているハイカカオチョコレートは人気上昇中です。

カカオポリフェノール（抗酸化物質）とは

カカオポリフェノールは抗酸化物質の一種で、美容や健康への様々な効能があると言われています。

カカオポリフェノールを72％以上含むハイカカオチョコレートを1日25グラム食べるのが理想。キャラメルのように包んであるチョコレートだと5つ位です。

食べすぎは禁物ですので気を付けましょう。

特に、動脈硬化の予防、高血圧の予防、老化防止、また食物繊維を含むので便腸内環境を整え便通が良くなったり、ダイエットへの効果も期待されています。

・動脈硬化の予防
カカオポリフェノールが、過剰なコレステロールを回収し、善玉これステロールが増加すると考えられています。これにより血管を健康に保つ働きがあります。
・血圧低下
カカオポリフェノールを摂取することにより、血管内部の炎症が軽減され血管を広げる働きがあり、血圧を下げる効果があると言われています。

・老化防止
活性酸素を抑制し、抗酸化作用による肌荒れやシミを予防するなどエイジングケアに効果があると考えられています。

スパイスチョコレートがおすすめ

スパイスは、チョコレートととても相性がいいのです。
ハイカカオチョコレートのみも美味しいのですが、スパイスとブレンドされたチョコレートは一層薫り高く、美味しいですね。

この時期は特に多く作られる柚子やオレンジ、ナッツ類、唐辛子、ジンジャー（ショウガ）、山椒、ブラックペッパーがブレンドされたチョコレート。

また私の好きなミント、シナモン、カルダモン、ローズマリー、紅茶の茶葉や日本茶の茶葉がブレンドされたチョコレートもはずせません。

カカオのテイストにスパイスがブレンされることで、口の中でチョコレートが溶ける時に香りが鼻に抜ける感じが何とも言えません。

私のお気に入りは、七味唐からしの伝統的な製造方法で作った八幡屋磯五郎のBean to Bar Chocolate（ビーン・トゥ・バー・チョコレート）。

チョコレートの甘さにスパイスの持つ甘さ、辛さ、酸味、苦味が更にチョコレートのテイストを引き立ててくれます。

私は寒い冬は、甘さを控えたホットチョコレートにジンジャーや唐辛子を入れて飲んでいます。
体がとても温まります。