20 Sep 2020
カルダモンは心と体を温めると言われており、朝晩冷え込み始めるこれからの季節に取り入れたいスパイスです。
手軽にカルダモンをとるには、血行促進作用のあるシナモンや強壮作用のあるショウガとブレンドすることでさらに相乗効果を発揮します。
エスニック料理にピッタリのカルダモンは、カレー作りに欠かせないガラムマサラの主要なスパイスで、体を温めてくれます。
熱々のスープカレーやチキンのスパイスカレー、タンドリーチキンはとても美味しくおすすめのお料理です。
またアラブからヨーロッパを通して日本にも入ってきたエキゾチックな香りのカルダモンコーヒーは、香りが良くスッキリ、食後におすすめ。
インドから伝わってきたチャイは、体を心底から温めホットさせてくれます。
どちらも秋から冬になると恋しくなる飲み物です。
作り方は以下の記事を参照
その他、パン、クッキー、ケーキ、アイスクリーム、ヨーグルトにも使われています。
~カルダモンの基礎知識~
学 名:Elettaria cardamomum
科 名:ショウガ科ショウゾク属(和名:ショウズク)
利用部位:果実(乾燥した種子)
種 類:草丈2m位の多年草
抽出方法:水蒸気蒸留法
主な成分:1.8シネオール、酢酸テルピニル、酢酸リナリル、リモネン他
作 用:鎮静、鎮痛、強壮、健胃、消化促進、血流促進、鎮咳、抗菌、抗ウイルス
適 応:
主 産 地: インド、スリランカ、マレー半島
◇カルダモンは、紀元前2世紀頃には使用されていたとされる最古のスパイスで爽やかなスーッとした強い香りがあり、「スパイスの女王」「香りの女王」とも呼ばれています。
サフラン、シナモンに続いてカルダモンは高価なスパイとされてきました。
◇1m~3m位の高さになり葉は細長く葉鞘を持ち、白に赤い筋のはいった可愛い花が咲きます。
果実は楕円形で黄緑色で中に入っている2ミリ位の小さな種子に強い芳香があります。
◇カルダモンの香りはストレスを癒やし、行き詰まっている時に香りをかぐと脳を刺激し活性化、血液循環も良くなり、すっと目の前が明るくなり元気が出てきます。
◇カルダモンは消化促進、健胃の作用があり、お腹にハリがあるときや腸内ガスで気になる時、また血流促進作用によりお腹を温めてくれるので、過敏性腸症候群などにもおすすめです。
◇カルダモンの持つ消臭効果は、インドでは食後に臭いを消すために、北欧ではお酒を飲んだ後アルコールの臭いを消すために、カルダモンの種子を噛む風習があるそうです。
◇カルダモンは、加齢臭の原因のノネナール臭いをカバーし目立たなくさせるため、シャンプーやボディシャンプーにも使われているものがあります。
北欧はもちろん、私が住んでいたイギリスでもカルダモンは冬の香りというくらい、秋からクリスマスシーズンになるとシナモンと合わせてカルダモンの香りが、街に溢れてきます。
秋から冬にかけて冷え込んでくるこの季節、体を温めてくれるスパイス、カルダモンをぜひ取り入れてみませんか。
【注意】
・高濃度で使用すると、樟脳のような香りが刺激となるので使いすぎには気をつけましょう。
また妊娠初期には使用を避けたほうがいいでしょう。