29 Aug 2020
今回は夏にピッタリ!美味しく簡単で、どんなお料理にも役立つガラムマサラのミックススパイスを手作りしましょう。
今年は8月の終わりになっても、まだ昼間は37℃という猛暑に見舞われています。
さらにこの夏は熱中症だけでなく、新型コロナ感染症もあり心配なことが続きます。
疲れやストレスで夏バテになると食欲もなくなり、免疫機能も落ちて体調をくずしがちという方も多いのではないでしょうか?
ガラムマサラとは
ガラムマサラとはどんなものでしょう?
ガラムマサラはインドのお料理に使われるミックススパイスで、インドでは各家庭の味があり母から娘へと伝えられるおふくろの味です。
インドでは毎食がカレー料理と言われていますが、日本のようなカレー粉を使ったカレーライスとは違い、お料理を作る際に肉、野菜、豆、フルーツなどのメニューに合わせて、また家族の体調に合わせて何種類ものスパイスを選びブレンドしたミックススパイスのことです。
インドは熱帯地域で暑さで食欲がなくなり体調を崩してしまいがちなため、消化を助ける、食欲を増進させる、汗を出して体温を下げるなどの効能を持つスパイスをブレンドして使ったお料理=カレー料理で家族の健康を守るという、言わば漢方薬のような働きもしているのです。
インドの伝統的医学である5000年の歴史を持つアーユルベーダーでは、ハーブ(薬草)を用いたお料理やヒーリング療法などが伝えられてきましたが、なかでもガラムマサラをもちいたお料理は、とてもヘルシーで美味しく、体調がお肌の調子がとても良くなると言われています。
日本も昔と比べると気温が非常に高くなり、夏は37℃~38℃と言う日が続き、もはや日本の夏は亜熱帯?に近い状況になってきています。
これでは、夏バテで食欲もなくなりますよね。
ガラムマサラのレシピ
日本でもスーパーでガラムマサラが販売されています。
ガラムマサラという調味料があると思っている人もいますいが、ガラムマサラは何種類から~数十種類スパイスをブレンドしたミックススパイスです。
ブレンドの種類は様々ですが、今回はベースになっている基本的なガラムマサラをご紹介します。
〈材料〉
クミン……ベースで炒めるとカレーのような香り
コリアンダー……ベース
クローブ……香り
カルダモン……香り
シナモン……香り
ローレル……香り
ナツメグ……香り
ブラックペッパー……辛さ
チリペッパー……辛さ
〈作り方〉
1.私はパウダーのものとホールのものをフライパンで炒ってから、フードプロセッサーに入れてパウダー状にしますが、簡単に作るにはパウダー状になって販売されているスパイスを購入し、混ぜ合わせて自分好みの味付けにしていくのがおすすめです。
2.クミンは油で炒めるとカレーのような香りがします。このクミンとコリアンダーを各大さじ1杯、そこに他のスパイスを小さじで少しづつ混ぜ合わせて行き自分好みの香りと味にしていきます。
3.ポイントは、少しづつ混ぜ合わせながら味見をしていくことです。
何と何をブレンドすると自分好みの香りと味ができるのか考えながら作るのが、とても楽しみです。
4.料理の仕上げにできあがったガラムマサラを入れて混ぜ合わせると、普段釣っているカレーライスでも、とても香りがよく深みのあるワンランクアップした本格的な美味しいカレーライスになることは間違いありません。
また、ガラムマサラに豆乳を混ぜ合わせたものにお肉をつけ置きして焼いたり、マヨネーズとケチャップにガラムマサラを混ぜたソースを魚のムニエルにかけたり、サラダや豆のスープにもよく合います。
さらに、ジンジャーやマスタードなど他のスパイスを加えてもまた、違った味になり楽しめます。
因みに、スーパーで販売されているガラムマサラには、3~4種類くらいのものが含まれているものが多いと思います。
また、日本で販売されているカレーペーストの中にもメーカーに寄って異なりますが、3種類くらいのカラムマサラが含まれているようです。
ベースのガラムマサラは、たくさん作り過ぎたときは冷凍保存しておきましょう。
夏は辛いものが食べたくなります。それはきっと体が求めているのでしょう。
食欲がなくても、何故かスパイシーなものだと口に入りますよね。
まだしばらくは続きそうな猛暑、食欲がないと言って偏食にならないように気をつけなければいけません。
カレーは薬膳と言われるように、カレーをいつも食べているインドの人は夏バテをしないとも言われています。
ぜひ、ガラムマサラを使ったヘルシーで美味しくて、ちょっぴりスパイーシーなカレー料理を食べて、免疫を高め元気にこの夏を乗り越えましょう!