18 Jan 2021
~ガーリック~
学 名:Allium sativumL.
科 名:ユリ科
別 名:ニンニク(大蒜)
抽出部位:地下の鱗茎
主 成 分:アリシン、アルギニン、アリイン、ジアリルトリスルフィド、硫黄化合物、ビタミンB、ビタミンC他
薬 効:滋養強壮、抗ガン作用、疲労回復、体力増強、免疫増強、殺菌作用、血液の流れをよくする
主 産 地: 中央アジア、キルギス
ニンニクは、エジプトのツタンカーメンの墓から乾燥した鱗茎が見つかっていることから、古代エジプト時代から栽培され食されていたようです。
ヨーロッパでは食用以外に魔除けとしても利用されていました。映画でよく見かけるシーンでは、ガーリックはドラキュラが嫌いな臭いとして追い払うために使われています。
インドでは、「アーユルベーダ」の中に薬効が紹介されています。
日本には、シルクロードから中国を経て平安時代には薬草として日本へ入ってきて、その後明治時代になり庶民の間で食されるようになったようです。
日本では青森県が生産量日本一で、福地ホワイトと呼ばれる鱗片の大きな白いニンニクが有名です。
世界中で愛用されているニンニクは、主要成分のアリシンという特有の刺激的な香りが特徴です。
手につくとなかなか取れないくらい強烈な香りは、加熱することで香ばしい香りになり、更に煮込むことで甘みのあるホクホクとした食感と芳香に変わり、世界中の料理に使用されています。
ニンニクが持つ効果・効能
ニンニクのがつ効果効能を十分に役立てて、ニンニクパワーを取り込みましょう。
ニンニクはどのような効果・効能があるのでしょう?
・風邪の予防、改善
・精力UPに(アルギニン、アリインが男性機能回復に)
・がん予防に(ガンを予防する食品のデザイナーズフードでトップの食品)
胃潰瘍や胃がんの原因の一つのピロリ菌にも有効)
・動脈硬化(コレステロールを抑える)
・心筋梗塞(血栓を作る粒子を阻止する)
・糖尿病の改善(血糖値を抑えインスリンの減少を防ぐ)
・肝臓障害(ジアリルトリスルフィドの成分が肝臓の毒物を排泄)
・冷え性(抹消血管を拡張させ血液の流れをよくする)
・高血圧を抑制(動脈の血管壁を広げ血液の流れをよくする)
滋養強壮に1日1片のニンニク
ニンニクにはたくさんの薬効成分が含まれていますが、香りの特徴であるアリシン、ビタミンCやビタミンBが含まれており、強い抗菌・殺菌力があり、がん予防、免疫作用増強、感染症の予防、心血管機能の改善、血圧・コレステロールの低下、疲労回復、血液の流れをよくするなどに役立つと言われています。
普段のちょっとした風邪から生活習慣病まで、滋養強壮に生ニンニクなら1日に1片、加熱したニンニクなら2~3片を目安に食すると良いようです。
世界中のお料理には欠かせないスーパーフードのニンニクは、和食・中華・洋食・メキシコ料理・スペイン料理・フランス料理・イタリア料理を始め、あらゆる料理にピッタリ。
料理法も、ニンニクをおろしてお料理の下ごしらえ、炒めもの、揚げ物、薬味やタレ、煮込み料理など、どんなお料理法にも合います。
おすすめのニンニク醤油
私は、ニンニクをすぐお料理に使えるようにニンニク醤油を作って常備しています。
1.ガラス瓶を消毒する。
2.ニンニクの皮を向いて一片ずつほぐす。
3.瓶にニンニクと唐辛子を1本を入れ醤油をひたひたになるまで加え冷蔵庫で保存。
4.2~3週間くらい立つとニンニクの成分が醤油に移ります。
5.ニンニクはそのまま食べても美味しいし、刻んだニンニクと醤油をパスタの味付ややサラダのドレッシングに。
6.醤油は魚やお肉にかけたり、炒め物の味付けにも美味しくいただけます。
おすすめの発酵黒ニンニク
生のニンニクを熟成発酵させたものを黒ニンニクといいます。
黒ニンニクはゆっくり熟成発酵させることで、独特の臭いは抑えられ、まるでドライフルーツのプルーンのような甘みのあるフルーティで濃厚な味になります。
発酵黒ニンニクは生のニンニクよりポリフェノールやS-アリルシステインが何倍から何十倍にもパワーアップし、免疫力や抗酸化作用、美肌、アンチエイジングに効果的ということで、注目されています。
ニンニクを食べたいけれどニオイが気になるという方には、デザートのようにいただける黒ニンニクをおすすめします。
体の不調を感じている方、肩こりや冷え性、生活習慣病でお悩みの方は、栄養効果の高いスーパーフード、1日1片のニンニクを食生活に散り入れてみてはいかがでしょう。